キャリアから離れて格安スマホに乗り換える人々の増える現代。当然、格安SIMの会社もどんどん増えており、どこを選んだら良いのか迷うことになる。値段選ぶのも間違った選択肢ではないが、スマホは別で購入する以上、合計金額的には高く付くなんて事にもなりかねない。今回は格安端末を選ぶ際に最適な格安SIMを考察していきたい。
SIMにも系統がある
格安SIMには主に三つの系統がある。格安SIMは三大キャリアから回線を借りる形でサービスを提供しているので、Docomo系、Softbank系、au系と三つに分けられる。速度に関しては系統よりも、会社毎の契約の影響も大きいのでまちまちだ。しかしそれを抜きにしても、これらは当然明確な違いがある。
Docomo系はどこでも使える
Docomo系のSIMはどこでも安定して通信が可能だ。日本で一番領域をカバーしているので、よほど辺鄙なところに行かない限り電波が弱くなることはないだろう。格安SIMの中でもDocomo系のモノは一番多い。
対応バンド的にはまぁ普通といった感じで、海外スマホでも対応している端末は結構多い。ただしコスパ最強で人気の高い、Xiaomi系の端末だと、Docomoのプラチナバンドであるバンド19に対応してなかったり。海外スマホ輸入勢的にはそこが気になる点。
※Xiaomiはこの度日本進出が決まり、バンド19に対応してくる事が確定しました。おめでとう。
Softbank系はほとんどの端末で使える
使える地域的には一番貧弱なものの、あまり山奥とかに行かなければ電波が圏外になるとかは無いはず。
この系統のSIMは格安端末を使うならば一番おすすめ。Softbankの使用しているバンドは、世界でもメジャーなものなので、殆どの格安端末を利用可能となる。
au系は正直微妙
格安端末に最適という意味で一番駄目なのはau系のSIMだ。auのバンドは日本ではメジャーでも海外ではマイナーもいいところで、殆どの端末が対応していない。日本向けに中華企業が販売したものでもだ。たまにau系のバンドに対応している端末が出ても、たいていの場合は動作保証はしてくれないので、そのSIMと抱合せで端末を買わないなら選ばないほうが良い。
どこの会社がおすすめか
安さだけを求めるよりは、他のサービスに目を向けたほうが良い。国産パソコンみたく不要なソフトが入っているわけでなく、ネットショッピングでお得になったりとこちらの抱合せサービスには有用なものも多い。
Y!mobile
Softbank系SIMなので、端末の自由度は抜群。
Yahooプレミアムが抱合せになるのでYahooショッピングのポイントも増額されるし、ヤフオクの制限もなくなる。漫画や雑誌の読み放題サービスもついてくる。
ただし、Ymobileはデータ通信のみのSIMは存在しておらず、かならず通話SIMを契約せねばならない。その値段も最安値とはいかないので、LINE通話なのでとにかく安く済ませたい人には向かない。
さらに実店舗の数も三大キャリアに次いで多いため、ネットで全部契約するのは不安、なんて人にも敷居が低くなる。
BIGLOBEモバイル
Youtubeのような動画サイトや、Spotifyのような音楽ストリーミングサイトでギガ消費が0になるカウントフリーサービスが付いている。しょっちゅう出先で音楽や動画を楽しみたい人にはおすすめ。
よほど特別な理由がないかぎり、端末の自由度的にはDocomoSIM一択だ。
楽天モバイル
楽天市場のポイントが増額されるし、楽天ポイントのキャッシュバックもついたりと、楽天関係のサービスの連動が前提になる。
けっこうお得感はあるものの、キャンペーン数が多い上にエントリー式なので、いちいちワンクリックしておかないと行けないので複雑かつ面倒。
また、ギガを使い切ったあとは低速モードになるが、回線速度がべらぼうに遅い。
ここはハイエンドからエントリーモデルと、幅広いスマホラインナップがあるので、わざわざAmazonとかで別途端末を購入しなくても良いかもしれない。
総評
端末を別途購入するならばまずSoftbank系、時点でDocomo系SIMだ。au系は基本的にやめたほうが無難である。日本国内での通信だけ見れば、Softbankは最下位なのだが、こういう別方向から見ると一位になったりするので面白いものだ。
auは本当にいろいろな面で縛りが厳しすぎる。回線が対応していても通信ができない機種もあるとか、いい加減時代錯誤な締め付け商法をやめないと客が逃げるぞ。