基本的にメンブレンキーボードはゲームには向いていない。なぜなら押下圧が重めで指に疲れが出やすく、作動点が深いため反応速度が遅いからです。
しかし、それは普通のメンブレンの話。今回紹介するLogicool製のゲーミングキーボードであるG213は、ゲーム向けのメンブレンを採用しています。
製品特徴
高速メンブレンを採用
このキーボードは前述の通り、メカニカルスイッチではなくメンブレンです。それ故、どうしてもメカニカルスイッチと比べると反応速度も押下圧でも劣ると言わざる得ません。
しかし、一般的なメンブレンと比べれば遥かに反応速度は早く、カジュアルユーザーであれば特に不満もでない程度の性能はあります。またメンブレンでもアンチゴースト機能は搭載されているので、同時押しにもしっかり対応してくれます。
二色成形キーキャップ
メンブレンなのでキーキャップを交換する機会はないでしょう。それでも、しっかり二色成形なので、ちょっとやそっとの事で印字ハゲを起こすことはないです。
LEDライティング機能
定番のRGBLEDライティング機能を搭載しています。様々な発光パターンもあるので、好きなものを選べます。ゲーム毎に有効なキーだけ光らせる事も可能です。
光り方は文字だけ光らせるタイプです。好みの問題ですが、まわりも激しく光っている方がいい人には少々物足りないかもしれません。
専用ソフトウェア対応
Logicool製品なので当然専用ソフトウェアも存在しています。GHUBは正直頼りないですし、こちらは古い製品なのでロジクールゲーミングソフトウェアを使ったほうが良いでしょう。
メディアコントロールキー搭載
基本的にメカニカルキーボードで、メディアコントロールキーが搭載されているものは高額になる傾向があります。しかしこちらはメンブレンなので、7000円を切る価格でありながらそれを搭載する事を可能としています。
音量変更やミュートが手軽にできるなど、必須とまでは言いませんが、あると便利な機能です。
パームレスト付き
最初かパームレストがついているので、手首の疲れは軽減されます。
しかし、このパームレストは一体化しており、取り外す事はできません。パームレストなんていらない人や、自前のパームレストを使いたい人には少々不便な点です。
当然、パームレストの分もあって大型なので、あまり机が広くない場合、採用は考えたほうが良いでしょう。
防水性能あり
メンブレンなのでメカニカルスイッチとは違い、多少は水に耐性があります。水をこぼした程度であれば、拭いて乾かせばそのまま使えるでしょう。
ただし完全防水というわけではないので水没なんてもってのほかだし、ジュースなどを零しても水洗いは不可能なので、ちょっとした保険程度に思ったほうが良いです。
総評
メンブレンでありながら、ゲームに最適化された高速メンブレンは、メカニカルスイッチに劣るとはいえ高い性能をもっています。流石にガチゲーマーの方だろ反応速度の面で不満は出るでしょうが、ライトユーザーであればその面で不満はでないクオリティです。
しかし、メンブレンはどこまでいってもメンブレン。メカニカルスイッチのような軽快感はないですし、押下圧の重さから指の疲労度はこちらが上です。
それでも、とにかく安いフルサイズのゲーミングキーボードがほしいのであれば、このキーボードは中々良い製品です。