いよいよ楽天モバイルがキャリアスマホの仲間入りを果たそうとしている中、鳴り物入りで発表されたUN-LIMITプラン。これは300万名という定員があるものの、ネット使いたい放題でありながら2980円というとんでもない安さのプランでした。
しかし、うまい話には必ず裏があるもので、このUN-LIMITプランは中々に癖の強い内容となっています。
使いたい放題は範囲が決まっている
このプランは何もすべての場所でネットが使いたい放題というわけではありません。対象となるのは楽天のサービスエリアのみです。
(2020年3月頃)
この濃いピンクの位置が楽天モバイルのサービスエリアです。狭い。あまりに狭いです。未だに楽天モバイルの基地局が間に合っていないのがよくわかると思います。
東京近辺、名古屋、大阪、京都、神戸でしかまともに恩恵を受けられないのです。
サーボスエリア外はau回線
楽天のエリア外ではauの回線エリアを借りて運用する形になります。しかしこちらは使いたい放題ではなく、たったの一ヶ月2GBまでしか快適に使うことが出来ません。データ量を超過した場合は500円追加で払って1GBを買うか、鈍足な128kbpsで使用することになります。
これだと三大キャリアとどっこいどっこいの料金プランになってしまうのが辛いところです。
ちなみにau回線に繋がらないようにすることは出来ないし、どちらの回線で繋がっているかはアプリをいちいち立ち上げないと確認することはできません。めっちゃ不親切。
使える端末も限られてくる
上記はUN-LIMITプランでセット購入できるスマホのラインナップになります。もの自体は安くて性能もそこそこ良いOPPOも存在しているので、格安SIM会社だったことを考えれば及第点の品揃えですが、iPhoneが無いことがわかると思います。
なんとUN-LIMITプランではiPhoneを使うことはできないのです。
iPhoneは国内でもトップクラスの普及率を誇っており、国内シェアの半分を獲得している一番人気のスマートフォンです。それが使えないということは、国内のスマホユーザーの半数を切り捨てているのと同じです。
総評
正直基地局が少なすぎて、未だにサービスエリアが少ないこの状況では、いまいちUN-LIMITプランは契約しにくいと思います。
該当区域に住んでいないと恩恵が受けられない上に、職業によっては転勤であちこち飛ぶ人もいる。加えてiPhoneが使えないとなると、かなり人を選ぶプランです。
今後楽天は基地局を増やすと宣言していますが、それを待っていては定員オーバーで結局契約できない人もでてくる。
結局このプランは、該当区域に定住している人専用のプランだと思います。