トラックボールマウスというものをご存知でしょうか。通常のマウスとは違い、本体に取り付けられたボールを指で直接操作することでカーソルを動かすマウスです。
手首を動かす必要がないという仕様上、手首が腱鞘炎になる心配がないし、指の操作なので慣れれば通常のマウス以上に精密な操作が可能となる利点があります。カーソル操作で指を占有してしまうので、ゲーム用途には向かないですが、通常使用であれば心強い味方になってくれる筈です。
今回はそんなトラックボールの中でも傑作機とされる、LogicoolのM570について紹介していきます。
スペック
dpiスイッチはないがソフトウェアで速度変更可能
専用スイッチでカーソル速度の変更はできませんが、Logicool系共通のソフトウェアでカーソル速度の変更が可能です。むしろこれを入れないと遅いと感じるレベルなので、是非インストールしておきましょう。
必要最低限のボタン数
ボタン数は最低限ですが、戻る進むボタンも付いているので、通常のマウスとして使う分には困ることはないでしょう。
一応ソフトウェアでボタンの割当を変更可能なものの、そもそものボタン数が最低限なので変更することはないでしょう。
センサーの制度も悪くない
滅多にないですが高速で動かした際も、なんとかカーソルが反応してくれるので、そのへんの中華安物マウスと比べればセンサーの精度は高いです。
ただし、トラックボールの仕様上、ボール嵌め込み部にホコリや手垢がたまり易いため、こまめに清掃してやらないと動きが悪くなってしまいます。
電池の持ちが良い
乾電池一本で大体一年以上は持ってくれるので、電池も持ちは良い方です。いちいちスイッチをオフにしなくとも、それだけ持つので面倒さを感じることはないです。また、電池残量をソフトウェアで確認することも可能です。
バッテリータイプと違ってヘタリを気にすること無く使っていけるのは嬉しい点ですね。
三年保証推奨
このトラックボールには仕様上の欠陥があるのか、かなりの確率でチャタリングを起こします。特に冬場などの静電気が発生しやすい時期と特に酷い傾向があります。一旦チャタリングを起こすとクリックがバグるのでまともに操作ができなくなります。
ただ、Logicoolには三年保証があり、この間にチャタリングを起こした場合は返品不要で新品を送ってくれます。ただし破壊する動画を送る必要があります。
旧モデルは一年保証で販売されていますが、保証が手厚いので三年保証の方を買うことを推奨します。
総評
チャタリングさえ起こさなければ最強のトラックボールとして君臨できていたであろうこの製品です。使い心地は良いですし、これを使っている限り本当に腱鞘炎とは無縁です。交換保証も手厚いですし、間違いなく価格以上の価値はあると断言します。
トラックボールを買ってみたいと思った方への入門用としておすすめします。