スマートフォンの頭脳ともいうべき部品であるSoCですが、当然各端末ごとに性能も種類も違ってきます。今回の記事ではSoCの種類ごとに、大まかな特徴を紹介していきます。
SoCの種類
Aチップ系
Appleが自社製品の多くに搭載している高性能なSoCです。基本的にその発売時期のハイエンドモデルかそれに近い性能を有しているため、多少型落ちしていてもある程度の性能が担保されています。
日本国内で多くの人が使い、満足できるだけの性能は伊達ではなく、最新のものであれば一般的なネットサーフィンや動画視聴などの用途はもちろんの事、重たい3Dゲームであっても全く不満はでない性能です。
Snapdragon系
Qualcommによって開発され、Android端末の多くに搭載されているSoCです。スマホ業界におけるIntel系CPUのような立ち位置で、廉価版向けからハイエンドモデル向けまで幅広く揃えています。
ハイエンドモデル向けであればその時期発売端末向けのAチップにも引けを取らない性能を持っている、王道を往くSoCです。
kirin系
元々はHUAWEIが自社端末向けに開発していたSoCです。現在は他社にも販売しているようです。自社でCPUを開発することで、高性能ながらコストパフォーマンスの高い良端末を量産してこれたのでしょう。
単純な処理能力であればSnapdragonにも引けを取らない優秀なSoCですが、グラフィック性能をケチっているのでゲームは少々苦手です。
Exynos系
Samsungが開発したSoCです。生産委託することもなく、完全に自社内で製造している為、高い品質を誇っています。そもそもSamsungはSnapdragonシリーズの生産も行っているため、SoCに関しては一家言持っています。
Snapdragonと同格のSoCで対決した場合、Snapdragonの方が基本的には優秀です。しかしオーディオ関連はそれ向けのDACを搭載しているExynosの方が優秀とされています。
しかし今後の開発は休止とのこと。悲しい。
MediaTek系
どちらかというと低価格向けのチップを製造しているMediaTekが開発したSoCです。他SoCと比べて安価な為か、無名の中華スマホやタブレットの多くにこの会社のSoCが搭載されています。
最近は他のSoCに引けを取らない高性能SoCも開発していて、安物ばかりと言う印象も払拭してきています。しかし、過去にAnTuTuベンチマークで故意にブーストをかけてスコアを獲得する不正行為を行った為、いまいち信頼性にかける面もあります。今後の頑張りに期待します。
総評
一口にSoCと言っても、各メーカー毎に色々特色があります。自身に見合ったスマホを購入するのであれば、どのみちSoCの確認は必要になりますので、頭の片隅にでも各メーカー毎の特色を覚えていただけると幸いです。