2020年はコロナウィルスが流行した関係で、世界的に会社に出勤せず、自宅で仕事を行うテレワークが多くなりました。今後もこうした自宅で仕事を行う形式が増えていきそうですが、それと同時に流行ってしまったものがあります。それがテレワークを標的にしたサイバー攻撃です。
今回の記事ではサイバー攻撃でどういった事があったか、どんな被害があったかなどを掲載していきます。
メールによる詐欺やウィルス攻撃
詐欺メールなんてのはテレワークに関わらず良くあるものですが、やはりテレワークが流行りだした際には件数が増えたようです。詐欺の内容はやはりコロナウィルスにを絡めていて、つい不安になって載せられてしまう人も多いようです。
時期的にコロナウィルスについて書かれていると、ついついその内容が気になってURLを踏んでしまいがちです。ここでろくにセキュリティ対策が住んでいないPCを使ってしまうと、ウィルス感染待ったなしです。
実際の部署名や社長名を騙る場合も
上記の内容だけなら胡散臭いメールだなと簡単に見抜くこともできますが、社長だったり部署名だったり、そういった件名でメールが送られてくることもあります。アドレスが違うから見抜ける、という人もいるでしょうが、社長やら部署ごとのアドレスまで覚えている人はそう多くはないと思います。実際、私も覚えていない……
さらには実在する保健所名でのメールなんかもあったりして、こんな時期に用意周到な詐欺メールが多くて困ります。
情報を盗まれてしまう
テレワークの多くは会社のストレージにアクセスして行う事が多いです。そんな状態でパソコンがウィルス感染すると、自分のパソコンだけでなく、会社の大本のデータを盗まれる事になります。こうして個人情報や会社の機密情報が流出していくわけです。
ちなみに我が日本国での被害件数は全世界でのおよそ15%をしめます。もともとIT後進国でそれだけの件数を締められる程にテレワークを推し進められたことを褒めるべきか、あまりの弱小っぷりに苦言を呈するべきか……。
日本人はテレワークに不慣れ。つまりカモ
IT後進国の日本人はテレワークの経験がない人も多いです。この件で初めてテレワークしましたという人も多いはずです。そんな人達にセキュリティがどうとか怪しいメールがどうとか説明しても「こいつ何を言ってるんだ?」となる事請け合いです。
そういう知識のなさがカモとみなされ、世界中のクラッカー達からサイバー攻撃を受ける原因になっています。
我々に出来る事
- 怪しいメールを開かない。リンクを踏まない
- セキュリティソフトはしっかり入れる
- OSは常に更新し、最新の状態にする
- 仕事以外の事は他のパソコンで行う
- 自宅以外ではテレワークしない
日本企業が結構アホな事をしている所も多く、未だにWindowsXPなどのサポート切れにPCでネットに繋いでいる事もザラです。セキュリティソフトに関しては、リースの際にセットで使用していることも多いですが。
また、ずっと自宅で仕事をしていると息が詰まるからと、気分転換でフリーWi-Fiの使える場所に移動する者もいますが、これは絶対にやってはいけません。フリーWi-Fiはセキュリティがあまあまですので簡単にデータを盗み取れます。
総評
そもそも絶対数の少ないであろう日本でのテレワークで全世界の15%をしめる被害件数は、呆れを通り越して笑ってしまうレベルです。サイバー攻撃も周到かしてきて防ぐのが難しいのも事実ですが、今後もテレワークが継続されるのであれば、国を上げて対処していく問題でしょう。