Amazonには安物中華ポータブルオーディオプレーヤーが溢れかえっています。そんな粗製乱造品だらけの地獄絵図の中で良いものを探し出すのは至難の業と言えます。
今回はそんな魑魅魍魎が跋扈する製品群の中から、それなりに数を出しているメーカー、VictureのMP3プレイヤーM5Xをレビューしていきます。
スペック
有線無線両対応
有線の音質は特別悪いわけでもないものの、高音質ではありません。あくまで値段相応と言った感じです。
無線はBluetooth4.1に対応しており、出力側はBluetooth5.0までは接続をサポートしています。ただしコーデックはSBCなので、低遅延高音質とはいきません。こちらも特別音質が悪いわけでもありませんが、よほどの安物中華製品でなければスマートフォンに劣る音質でしょう。
FMラジオは有線イヤホンが必要
やはりラジオ機能を使うには有線イヤホンをアンテナにする必要があります。ラジオの電波強度はまぁ普通です。トンネルにでも行かなければぶつぶつ切れてしまうこともありません。
操作性は決して良くない
正面のタッチパネル式のボタンはおそらく感圧式で、反応が鈍いです。またUI自体のレスポンスも低く、そもそも癖も強い為スマホの音楽再生アプリと比べても見劣りします。
再生機能的には問題なし
一応シャッフル再生やリピート機能、イコライザ機能もしっかり対応しています。
ただしこれは有線接続時の話であり、Bluetooth接続ではイコライザは使用不能です。この価格帯のイヤホンはこの商品に限らずたいていが無線時のイコライザは封印されています。
microSDカード対応
本体は16GBのROM容量しかないものの、128GBまでのmicroSDカードにも対応しているのでよほどのことがない限り容量が不足する事はないはずです。ハイレゾ音源を入れても音質が対応していませんし。
付属のイヤホンは駄目
付属品のイヤホンは百円均一以下の糞音質イヤホンです。こんなものを使うくらいであれば、廉価品で良いからKZやfinalなどのちゃんとしたメーカー製のイヤホンを買ったほうが幸せになれます。
総評
良い点
- microSDカードに対応
- ラジオの接続は悪くない
- 有線なら一通りの機能がある
悪い点
- 音質は普通程度
- 操作性が悪い
- 付属イヤホンがおまけ以下
microSDカードを用意すればたくさん音楽ファイルを突っ込んでおけるし、ラジオを聞く際にも悪くはないです。また、最低限の機能も備わっています。
しかし、今やスマートフォンで十分という風潮がある上に、スマホ以下の音質というのは中々に厳しいものがあります。スマホの電池を使いたくないという方に一定の需要はありますが……
小さなお子様向けや語学学習、スマホの電池を使用したくない人向けの商品です。
