BlackWidowはRazerを代表するゲーミングキーボードの種類の一つです。Lite版、Elite版とバリエーションも存在しRazerブランドの名を高めています。
そんな無印BlackWidowも2019年にリニューアルし、より洗練されました。今回はRazer製のキーボードでも比較的リーズナブルなミドルレンジ帯の、BlackWidow(2019)を紹介していきます。
スペック
Razerオリジナルスイッチ搭載
Cherry互換軸で、Razerがkailhと共同開発したものです。緑が青軸、黄色が赤軸に相当するように設定されています。
これらのスイッチはCherry製のものと比較して、反応する距離がいずれも浅くなっているので高速で入力が可能です。特に黄色軸はその傾向が強く、いわゆる撫で打ちに適しています。
反応が機敏であるぶんミスタッチを誘発しやすい点には注意しましょう。
US・JIS配列が選べる
サイズ感は一般的なフルキーボードといった感じになっており、とくにマクロキーがあるわけでもないのでコンパクトに纏まっています。短めながら手前側が傾斜のついたパームレスト状になっているので、手の疲れも軽減できるでしょう。
日本語配列、英語配列両方が存在している点もグッドです。しかし、日本語配列の場合スペースキーが異常に短いのは大きなマイナス点です。これのせいでゲームでの使用感は大幅に悪くなってしまいます。
マクロはソフトで対応
マクロキーを設定したい場合はソフトウェアを使用する事になります。しかし、このソフトは他社製の似たようなソフトウェアとの相性が悪く、よきせぬ動作を引き起こす可能性があります。Razer使いは全てRazer製品で統一している人が多い原因の一つです。
マクロ機能はゲームによっては禁止されている事も少なくないし、いっそソフトウェアなしで運用するのもありでしょう。
マルチメディアキーに関しては一般的なキーボードに多い、FN+ファンクションキーに対応しています。
総評
良い点
- ゲームに特化したスイッチ
- 日本語・英語配列両方が存在
- コンパクトながら洗練されたデザイン
悪い点
- JIS配列のスペースが短すぎ
- ソフトウェアの相性問題
流石に日本語配列のスペースキーが短すぎるのは大きな痛手です。しかし英語配列であれば非常に素晴らしいキーボードです。Razer製品共通のソフトウェア相性問題こそ存在しますが、全ての製品をRazerで統一するか、問題の原因たるソフトウェアはインストールしないことでその問題は解決します。
スイッチ的にゲームに特化したキーボードなので、リーズナブルな価格でも本気でゲームがしたいという人にはおすすめできる製品です。