最近のスマートフォンはイヤホンジャックが無いものが多くなってきており、有線イヤホンを使うのであればDACケーブルが必須となってきています。しかし、下手なDACケーブルを買おうものなら、音質があまりに酷かったり、そもそも音すら出ない事も多いです。
しかし、良いものを買えば、スマホの音質をデジタルオーディオプレーヤー並に引き上げる事も可能です。今回はスマホをまるでDAPのような高音質に変える高性能DACケーブルであるiBasso Audio DC03を紹介していきます。
製品特徴
高級感のある見た目
7000円程度する高性能DACケーブルだけあり、その見た目は高級感あるものになっています。金属筐体を採用した銀色のボディで、サイズもかなりコンパクトに仕上がっています。ハイレゾにも対応している証拠として、マークもしっかり印刷されています。
デュアルDACチップで非常に高音質
この小さな筐体にも関わらず、DACチップであるCS43131を2つも搭載しています。これにより、そのへんの千円程度のDACケーブルとは明らかに違う、DAP並の高音質を実現しています。
実際、DAPでもないと音を鳴らしきれないE4000のようなイヤホンであっても、その音をしっかりと出力しきっています。
流石にハイエンドのDAPには及びませんが、エントリー~ミドル程度のDAPくらいの音質には迫る実力があると思います。
発熱はそれなりにする
音楽を流していると、それなりに発熱はする方です。触れてみると暖かさがわかる程度です。しかし、熱を逃がすために金属筐体を採用しているので、これは設計通りの動作をしているという事でしょう。
PC向けにUSB変換器も付いてくる
スマホだけでなくパソコンでも使えるように、変換器もしっかり付属します。消費者の事を考えている感じがして好印象です。
スマホで使う際の注意点
DAP化したRakuten miniくん
iBasso UACは入れたほうが良い
そのままスマホに接続しても使えない事はないですが、出力が高いせいもあって、音量変更でいきなり大音量になったりします。それを避けるためにはiBasso UACというアプリを導入した方が良いでしょう。あまりレビュー評価は良くないようですが、私の環境では普通に使えました。
このアプリを使用する場合は、オーディオプレイヤー側の音量を最大にしてから、iBasso UACで音楽を調節するのが正しい使い方だそうです。爆音が流れると怖いので、始めはイヤホンを耳につけず、近づけながら音量調整をしたほうが良いでしょう。
音楽プレイヤーも良いものを使ったほうが良い
ストリーミングサービスを使う場合はともかくとして、保存してある音楽ファイルを流す場合はそれなりに良い再生アプリを使ったほうが良いです。
機能的にはNeutron Music Playerが良いみたいですが、UIがとっつきにくく、設定項目も多すぎて上級者向けな上に、840円の有料アプリです。
私は海貝音楽というアプリを使用しています。このアプリは名前こそ怪しい中華感がありますが、結構しっかりと日本語に翻訳されている上に、未翻訳部分も英語。加えて、使いやすいUIに広告も起動時くらいで気にならないし無料なのでおすすめです。
Galaxy使いの方は注意
SamsungのスマートフォンであるGalaxyは、独自使用の問題で他社製のDACケーブルとは相性が悪いです。このDC03も例外ではなく、ものによっては全く使えないので注意が必要です。サポートページにも記載されているので、参考にしてください。
まとめ
良い点
悪い点
- そこそこ発熱する
- スマホ使う場合専用アプリを入れたほうが良い
- Galaxyでは使えない
値段は7000円と、よく売ってるタイプのDACケーブルの7倍くらいもします。しかし、それに見合うだけの性能はたしかに秘めており、流石にDACチップ2個積みしてるだけはあるなと感じました。私は今後、このDACケーブルはパソコンで常用していきます。
Rakuten miniくん? 彼は音質が良くなっても容量が少ないし、バッテリー持ちが悪いので引き出しにでもしまっておきます。
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