Mobvoiという会社を知っているでしょうか。この会社は中華企業ですが、Googleが出資しているほどに期待されている企業であり、スマートウォッチの分野では日本のグッドデザイン賞を受賞するなど、実績のある企業です。
ここはスマートウォッチだけでなく、スマートデバイスも取り扱っており、完全ワイヤレスイヤホンも販売しています。この記事では、Mobvoiの開発したアクティブノイズキャンセリングに対応した廉価グレードのTWS、TicPods ANCについて紹介していきます。
製品特徴
高級機並の強度のANCを搭載
オーディオテクニカなどの高級機TWSにも負けない強さのアクティブノイズキャンセリングを搭載しています。これにより、周りの環境音に邪魔されること無く音楽鑑賞を楽しむことができます。
ただし、「強さ」と表記しているのは、高級機並の「性能」ではないからです。というのもANC使用時はホワイトノイズが強めだからです。音楽を流している最中はほぼ気にならないですが、無音状態だとホワイトノイズがはっきりわかる程です。
また、このイヤホンでANCをしっかり効かせたい場合は、後述のイヤーピースが必須になってきます。
インナーイヤー型だがカナル型にできる
裸の状態ではインナーイヤー型のイヤホンですが、特殊な被せる形状のイヤーピースを装着する事で、カナル型として使用可能です。予備のサイズ違いのモノを含めて、4つ付属しており、大きい方のサイズが始めから装着されています。
インナーイヤー型が好きな人のニーズにも合わせてきているのはありがたいですが、アクティブノイズキャンセリングは、カナル型でないとどうしても効果が落ちてしまいます。それなのに、この特殊なイヤーピースは市販品では存在しない上に、破れてしまうと補充が効かないのが辛いです。
外音取り込み機能もある
外音取り込み機能も存在しており、音楽を聴きながら他人の声を聞き取ることも可能です。ただし、こちらの機能はあくまで値段相応でしかなく、クリアな声で聞き取れるなんて、あまりハードルを上げないほうが良いでしょう。
音質は弱ドンシャリ
低価格帯のTWSは低音が強いモノが多い上に、ANC搭載機も低音強めのモノが多い中で、このイヤホンは弱ドンシャリ程度の音質に収まっています。
この程度のドンシャリであれば、聴き疲れしにくいので、長時間音楽を楽しむ事が可能です。
タッチセンサーの操作が微妙
タッチセンサーの操作自体は普通で、値段なりに頑張ってはいますが、音量調整ができないのはあまりよくないです。
接続強度は悪くない
うどん型なので接続はまぁまぁ安定しています。満員電車などの人混みでないかぎりそうそう接続が切れたりはしないでしょう。
まとめ
良い点
- 強めのANCと接続強度
- インナーイヤーorカナルで選択可
- 外音取り込み機能あり
- 弱ドンシャリで聴き疲れしにくい音質
悪い点
- ホワイトノイズ
- aptXには非対応
- タッチ操作で音量変更できない
- イヤーピースの替えの問題
約1万円という低価格帯でありながら、しっかりと実用的なレベルのANCを搭載している点は非常に好感が持てます。それでいて、インナーイヤー型とカナル型の選択ができるなど、面白い機能もあってコストパフォーマンスが高いという言葉がぴったりなTWSです。
音質も極端に低音の強い破綻したものではなく、楽曲そのものの音をしっかりと楽しむ事が可能です。低価格帯のANC搭載機としては定番商品だと言えるでしょう。