イヤホンを購入する際に、なにか調べることはあるでしょうか。店で見かけて気軽に買えるような価格帯であれば、特に何も考えずに購入できるでしょうが、1万円を越えてくるならば少々考える事はあると思います。しかし調べると感度とか周波数とか、よくわからない項目や数値が出てきてこんがらがる事もあるでしょう。
そこで、今回の記事ではイヤホンの良し悪しを選定する際に調べるべき事について解説していきます。
調べる必要のない事
調べる必要のある事があるということは、ガン無視して構わない事もあるということです。
インピーダンスとか周波数とかは不要
イヤホンのパッケージ裏に、インピーダンス、感度、再生周波数の項目が数値化されている事があります。しかしこれらは基本的にガン無視して問題ない数値です。
よほどの超高級品であれば別ですが、基本的なイヤホンであれば普及モデルのDAPでもあれば十分に楽曲を鳴らす事が可能ですし、なんならスマホでもそれなりに再生が可能です。
このへんを気にかける必要があるのは、ごく限られたオーディオ沼に嵌ったオタク層だけです。
ハイレゾロゴも不要
前提として別にハイレゾを否定しているわけではありません。
ここで言いたいのはハイレゾ対応のロゴの事です。このロゴはハイレゾ認定を通った事を示すマークなのですが、音質が良ければ通るわけではなく、あくまでハイレゾの周波数をちゃんと出力できていれば、認証を受ける事ができるます。
メーカーによっては認定試験に金がかかるから、再生周波数的には対応しているのにマーク無しなんてイヤホンもあります。
極論をいえば、耳を覆いたくなるようなクソみたいな音質でも、ハイレゾ対応と主張することができるわけです。音質の良し悪しには関係ない項目です。
ドライバ数や種類も重要視しなくて良い
一応BAであれば高音域に強いとか、DDであれば低音域に強いとか、ある程度の特性は存在します。数が増えれば音場や分離感に影響が出てくるでしょう。しかし、ここもあくまでそこまで重要視しなくて良い項目です。
ドライバの種類的な特性は結局のところ、どういう風に開発、調整したかでDDなのに高音域に強いなんて製品もあるし、BAでも低音域に迫力があるなんて製品もあります。
また、数を積みまくってれば高音質なんてわけでもありません。例えばダイソーなんかの百円スピーカーを十個同時に鳴らしたとして、それでBoseなど高性能スピーカーに勝てると思いますか? つまりそういう事です。
調べるべき事
音質傾向について
人によって好きな音というのは変わってきます。ドンシャリ系の音質が好きという人もいれば、誇張のないフラットな音質が好きという人もいるし、高音域が強い音質こそ至高という人もいることでしょう。
そういった音質傾向はメーカーの商品ページだったり、レビュー記事なんかで確認する事が可能です。人によって感じ方は様々なので、できるだけ多くのページで感想を調べるべきです。
実際に試聴してみる
これはできる店舗が限られているので難しいですが、サービス製品の旺盛な優良家電量販店や、イヤホンなどのオーディオ販売専門のe☆イヤホンの実店舗なら試聴させて貰うことが可能です。
もし近くにそういった実店舗が存在しているならば、実際に足を運んで見るのが良いでしょう。実体験に勝る情報は存在しません。
まとめ
耳で感じる製品を、数値化したところで実感は得られない。ならばこそ、イヤホンの良し悪しを決定づけるには最低限音質傾向を調べるか、実際に試聴させて貰うしかないと思います。