AVIOTは近年名を上げ始めた完全ワイヤレスイヤホンのブランドの一つです。国産メーカーでありながら、比較的安価で高性能なTWSを多数生産していて、アーティスト監修のコラボモデルも多く開発しています。
今回紹介するTE-D01mは、最新のQualcomm製の廉価版チップを搭載した、マイルドANCに対応した完全ワイヤレスイヤホンになります。
製品特徴
マイルドANCとは
アクティブノイズキャンセリングは周りの騒音をかき消すという素晴らしい機能なのですが、音質自体に与える影響も大きいです。2021年上旬現在も、多くのANC搭載機はその影響で、寒色よりの低音イヤホンになっています。
マイルドANCはその強さを弱めに調整することで、音質そのものの影響を抑える試みで調整したアクティブノイズキャンセリングになります。ただこのノイキャン自体があまり強くないので、ANCを重要視して買うには向かないでしょう。
このせいでANCは正直あってないようなものです。こんなんだったら最初から搭載しない方が良かった気がします。
外音取り込み機能が良くない
外音取り込み機能を使用すると、音楽の音量が下がります。このせいで、メインが会話で音楽がバックミュージックと化します。音量を上げれば通常のように使えますが、この機能を停止すると音量が上がり、今度は爆音で耳が破壊されます。
aptX Adaptiveを採用
このコーデックはQualcomm社の開発した新しいコーデックで、通信の混雑具合や音源のデータ量、ゲームなどの使用に応じて通信速度や遅延などを調整してくれる可変式のコーデックです。
無論、勝手にそういう事はされたくないというのであれば、通常のaptXに切り替えることも可能です。
驚異的な再生時間
本機の連続再生時間はなんと十時間です。これは他の同価格帯のTWSと比較してもかなり上位に入るほどです。aptX系のコーデックの場合はより電池を食いますが、それでも7時間ほどの連続再生が可能なので、やはり十分な時間を実現しています。
防水はそこまで強力ではない
残念ながら防水は汗程度なので、雨の日なんかの使用は控えた方が良いでしょう。水たまりにぽちゃんしたらお終いです。
アナウンスがおかしい
初期状態ではANCのオンとオフが逆です。ファームウェアアップデートで修正が来ない限りこのままです。ANCが弱いせいで、どっちがどっちだかわからなくなります。
まとめ
良い点
- バランスの良い音質
- aptX Adaptive採用
- 十分すぎる連続再生時間
悪い点
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ANCは意味がない
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外音取り込み機能が余計なお世話
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完全防水ではない
ガンガンにANCが聴いていて耳栓になるというTWSではありませんが、音質は心地よく、aptX Adaptiveにも対応しているなど、いろいろ要素モリモリで楽しくなるTWSだと思います。
しかし、ANCは弱いし外音取り込み機能は謎仕様付きと、マイナス面も目立ちます。
そこだけ理解して買うのであれば、ミドルクラスの完全ワイヤレスイヤホンとしては、メーカーが国産なのもあって非常に信頼感のある製品であると言えるでしょう。