アイリスオーヤマと言えばい、まや誰もが知っている程に超有名なブランドです。非常に多くのジャンルの製品を幅広く取り扱っており、こんなものまで作ってるのかと感心させられる事もあります。
そんなアイリスオーヤマがノートパソコンを販売すると聞き、どういうものかと期待していたのですが、商品として登場したのはまあガッカリな製品でした。
製品特徴
処理能力は紛れもなく低い
このノートPCの頭脳にあたるCPUは、Intel製の廉価版、Celeronが搭載されています。正直ノートPC用のCeleron CPUは、省エネと発熱周りはともかくとして、処理能力が低すぎて簡単な作業でももっさりしている始末です。
しかもこのCPUはGemini Lake世代(2017年発表)という型落ち品で、現在は在庫処分でばらまかれているような代物です。せめて現行機のGemini Lake Refreshならまだ良かったのですが。
ROMもRAMもWindows10の最低条件を満たしていない
Windows10をまともに使うには、ROM128GB、RAM8GBは必須と思ってください
ROMがこれを下回る64GBしかないと、Windows10の大型アップデートが実行できないからです。RAMも4GBしかないと、メモリ不足でプチフリーズを頻発する事になってしまいます。
さらに言えば、ROM媒体はSSDではなくeMMCです。これだと書き込み速度も読み込み速度も遅いので、さらにストレスが溜まるでしょう。
SSDは増設可能だが……
一応512GBまでのSSDは増設可能ですが、素人がただ増設しただけでは外付けSSDと対して変わらない状態になります。Win10の大型アプデの対策と普段遣いの快適さの為にもOSをこちらに移したいですが、それをPCにそこまで詳しくない一般の人にできるかと言われると難しいでしょう。
場合によってはBIOSに、その機能が無いなんてこともありえます。
Officeは互換品
一応Officeは付いてきますが、MS Officeではなく他社製の互換品です。よほどマクロを組んだりしなければ問題ないでしょうが、レイアウトが崩れることは良くあるので、仕事や学校での使用ではMS Officeの使用が望ましいでしょう。
したがって互換品の有料Officeを入れるくらいであれば、値段を安くすべきでした。
Win10 Pro搭載
Windows 10にはHome版とPro版が存在します。当然Proの方ができることは多いです。が、大衆向けに設計されたであろうこの製品が、Pro版である必要はないと思います。Home版でも困ることなんてそうそうないし、それがOffice作業などの軽作業であればなおさらです。ここもHome版にして安くするべき点でした。
キーボードが変
一応日本の企業ということで、ちゃんとした日本語配列を期待していたのですが、EnterキーとBackSpaceキーが無駄にでかいです。
このキー配列は過去にVAIOが採用したものの、やはり流行らなかったのか普通のキー配列に戻ってしまっています。何故他社がやって失敗したような配列を採用したのでしょうか。
そして値段が高い
はっきりいってこのキーボードは割高です。ドンキPCに毛が生えたような性能しかないのに5万円というボッタクリ価格です。5万円あればまともなノートパソコンがツクモなどで購入可能ですし、倍の10万円だせばノートパソコンとしては中々に快適に動作するハイスペックモデルが家電量販店ですら購入可能になってしまいます。
まとめ
ぶちゃけこれ買うくらいならドンキPC買ったほうがまだマシなレベルなPCです。どっちも買うべきではないですが。
オンラインストアで良ければ老舗BTOメーカーのツクモが、ほぼ同額で完全上位互換なノートパソコンを販売しているので、こちらを購入すると良いでしょう。
オンラインストアが怖いのであれば、家電量販店でも同額でもう少しまともなものが売っている筈ですし、十万円だせばハイスペックなノートパソコンも購入可能だと思います。