今回紹介していくのは、NexAudioから販売される、うどん型の完全ワイヤレスイヤホン、Q70。このイヤホンは型落ち品ということで2000円以下の価格でありながら、QCC3020を搭載する事で、aptXに対応するという凄まじい高コスパをもっています。
うどん型ということで、ダサイからと敬遠する方は多いですが、うどん部分がアンテナとマイクを兼ねているおかげで通信が安定しやすいメリットがあります。
製品特徴
Bluetooth 5.0を採用
安定のBluetooth5.0を採用。うどん型の恩恵もあって、よほどの満員電車でないかぎり、ぶつ切りに鳴ることもなく快適に音楽を楽しめます。
転送距離はこのBluetoothの期待値である10mはあります。ソレに加えてうどんアンテナの恩恵で多少離れた程度では安定した接続を維持できます。トイレに立ったくらいではびくともしません。
AAC、aptXコーデック対応
QualcommのQCC3020チップのおかげでAACとAptXコーデックに対応しています。しかしこれらのコーデックを持ってしても、少々遅延が目立つため、ゲームにはあまり向いているとは言えません。
Youtubeなどの動画を見る際にはそこまで気にならないのでご安心ください。
力強い低音とクリアな中高音
ズンズンと力強い低音をしています。これだけ聞くと低音番長と罵られかねませんが、本機は決して中高音も手を抜いていません。低音ほどの主張はしてこないものの、中高音もクリアです。
現在2000円で買えるという価格帯を考えれば、十分に良い音質と言えるでしょう。
連続再生6時間
6時間という標準となりつつある連続再生時間なので、十分な時間音楽を楽しむことが出来るでしょう。
ただしケースの充電可能回数は2、3回と少々物足りなく感じます。
タッチ式センサー
正直いって、このセンサーの操作性はお世辞にも良いとは言えません。反応が悪くシビアな入力を求められるので、快適に使っていくのは厳しいものがあります。
一応、音量調整も可能なのですが、如何せんこの操作性では宝の持ち腐れと言わざる得ないですね。
IPX4防水に対応
無いよかマシといったレベルの防水です。
汗や小雨程度であれば防げますが、それ以上の事は無理があります。ジムでじゃぶじゃぶ使用していくつもりであれば、辞めたほうが良いでしょう。
ケースはかなりクオリティが高い
なんとこの価格帯でありながら、ケースは金属製です。安価な完全ワイヤレスイヤホンがプラスチック製のものばかりの中で、メタルを採用しているのはこだわりを感じます。
蓋を開いた際に自重で後ろに倒れてしまうのはご愛嬌ですが、見た目にも美しく傷に強いのは嬉しいです。
しかし、ケースには拘っているにも関わらず、イヤホンの外見には手抜き感があります。プラスチックの安っぽい光沢がそのままなので、どうしてもケースと見比べて残念な気持ちになります。つや消し加工くらいしてあれば釣り合いが取れたのですが。
音声通話でも性能が高い
うどんアンテナのおかげでマイクと口の距離が近くなっているためか、電話通話時の性能が他機種と比べるとマシなレベルです。
通話時の環境音を抑えるCVC機能も備わっているので、通話がまるで通じないなんて自体とは無縁です。
左右分離別々に使用可能
QualcommのQCC3020チップ共通の項目で、左右別々のイヤホンとしても使用可能です。左右で別の機器に繋ぐことも出来るし、片方ずつ使うことで擬似的に12時間の長時間使用を可能とします。
総評
良い点
- Qualcommチップ搭載
- 基本的なコーデックを網羅
- 6時間の連続再生時間
- 金属製の良いケース
- うどんアンテナで安定した接続
悪い点
- 本体がチープすぎる
- ケースの充電可能回数が少ない
いまや定番のQCC3020の低価格帯モデル。その中でも本機はうどんアンテナのおかげで安定した接続性能と通話性能をもっています。
うどんうどんと馬鹿にされ、見た目的にはあまり受け入れられない形状ではありますが、これは伊達や酔狂でこんな形状をしているわけではないのです。
型落ち品故、在庫がなくなり次第製造が終わり性能な気もしますが、個体差で外れさえ引かなければ、日常使いにもってこいなTWSだと感じます。