イヤホンの中にはリケーブルする事で、音質を変更したり断線から復活できるものがあります。しかし、かなり端子がばらばらで、ケーブルを選ぶにしても適当に選んでしまうと、装着すら出来ない事になってしまいます。
この記事では、イヤホンの端子についてポピュラーなものについて解説していきます。
イヤホンのケーブル端子について
MMCX
おそらく最も多くのイヤホンにて採用されているケーブル端子です。後述の2pin系のものとは違い、くるくる回して角度を調節することが可能ですが、緩いものはとにかく動き回るので、それを嫌がる人もいるそうです。
この端子は結構品質が重要であり、良くないものだと設置面がぐらついて、まともに音が出ない事もあります。
はめる時はカチッとなるまで押し込んで、外す時は爪を差し込むような感じにしてやると良いです。少々コツがあるので、付け外しには慣れが必要です。
2pin
中華イヤホンが製造され始めた初期頃に流行ったケーブル端子です。今でも一定数見かける事があります。
MMCXと違い差し込んでさえしまえば特にノイズや音切れなども置きないシンプルで品質に左右されにくい端子ですが、あまり乱雑に扱うと端2本のピンが折れてしまうという危険性があります。
また、口径に0.75mmと0.78mmが存在しており、良く調べてから購入しないとサイズが合わず使用不能ということになります。
CIEM 2pin
通常の2pinと違い、出っ張りが大きく出ているという違いがあります。口径があっていれば通常の2pinイヤホンにも使用が可能です。
対応イヤホンは堀が深くなっており、この出っ張りがピンに掛かる負荷を軽減する事で、破損を防いでいます。ただこの堀のせいで通常の2pinは逆に刺さりが浅くなってしまいます。
前述の通り、この端子規格にも0.75mmと0.78mmがあります。通常の2pinとくらべると0.78mmの口径が圧倒的に多いように感じます。
QDC 2pin
元々はQDCというイヤホンブランドが使用している半独自端子ですが、KZやTRNがC typeという名前で近年採用し普及を呼びかけた事で、通常の2pinに変わるものとして流行り始めている端子規格です。ピン口径は0.75mm固定で、一応は通常の2pinとも互換性があります。
最大の特徴はpinの大部分を隠すほどに大きな軟質樹脂で、これでカバーすることでピン折れを不正でいます。個人的にはMMCXよりも優れた端子規格だと思ってます。
TFZ 2pin
これはTFZというイヤホンブランドが採用している半独自端子というべき2pinの亜種です。QDC 2pinと似ていますが、あちらと比べると少々ピンが露出している仕様となっています。
見た目的に昔KZが採用していたBタイプに似ていますが、別物なので、刺さっても浅い事が多いです。
TFZ以外にもNicehckが自社のイヤホンにこの端子を採用していますが、数が少ないのでそこまで流行っておらずケーブル探しが少々難しいです。
その他独自端子について
一部のメーカーは独自端子を使用しているので、基本的にはメーカー純正のケーブルを購入する必要があります。探せばサードパーティ製のケーブルもあるにはありますが、他のケーブルと比べるとどうしても割高になるでしょう。
また、MMCXとなっていても、他社製品を使わせないための加工をしているブランドもあるので、リケーブルする際にはそこも良く確認する必要があります。
まとめ
イヤホンはスマホの充電端子よりも端子規格が乱立しています。これでケーブルまで拘ると確実に沼にハマることになるでしょう。
イヤホンを購入する際は、端子を統一した方が良いと思います。