最近の主流ROMはSSDに移行してきては居ますが、データ保存用としてのROMであれば未だHDDが主流であるといえます。耐久性的にはSSDもHDDと変わらないレベルまで上がってきて入るものの、やはり価格が高い上に玉に通電してやる必要のあるSSDと比べると、大容量データーサーバー用としてはまだまだ需要があるからです。
そんなHDDですが、やはりいくつかのメーカーが存在しており、そこによって値段や信頼性に差があります。今回は近年の故障率を交えてどこのものが優れているか考察していきます。
HDD故障率
これはクラウドストレージサービスを運用しているBACKBLAZE社が毎年公表しているHDDの故障率を割り出した表になります。
AFRとは何か
端的に言うと故障率です。24時間365日回転させっぱなしで稼働している時のデータになります。こんな使い方を行うのは一般家庭ではまず無いですが、それでも耐久率を見るといった観念から見れば有用だと思います。
故障率の傾向
やはりというか基本的に故障率トップなのはSeagate製のものになるようです。このメーカーは価格的には一番安いものの、その分故障率が高くなる傾向にあります。ほかは基本的に横ばいといった印象を与えられます。
しかしこの数値、同じ数のHDDを揃えてやったわけではなく、その個数には大分開きがあります。実際、個数で見ればSeagate製のものが圧倒的に数が多いため、そうなればハズレ個体を引く可能性があがるのも事実です。
Seagate製のものは決して低品質というわけではない
品質の低いものを購入して故障させて泣きを見る。そんな事を大手クラウドストレージサービス会社が行うわけがありません。安くてそこそこ性能が良いHDDだからこそ、Seagate製のHDDを多く購入しているのです。
価格を比較
この順番で価格が高くなります。やはり値段だけを考えるとSeagate製のものが一番優れていると言えます。しかし上記二社は正直一般ユーザー向けと言えず、Amazonなどでも取り扱いが少ないの現実です。HGSTに至ってはWD Technologiesの傘下になったので、実質は姉妹ブランドですし。
なので一般ユーザーがPCのパーツとしてHDDを購入する場合はWDとSeagateの二択と思ってもらえればいいでしょう。
そこまで価格差があるわけではない
二社に絞ってしまうとあまり価格差があるわけではありません。せいぜい千円未満の差額しかないので、WDの方に軍配があがるかなといった印象です。
総評
クラウドストレージサービス会社を運営するならいざ知らず、一般ユーザーが個人のデータを保存する事を考えるとWDでもSeagateでも好きな方を買えばいいと思います。あえて差をつけるなら、できるだけ安くすませたいならSeagate、耐久性を上げたいならWDと考えてもらえれば大丈夫です。