皆さんは手持ちの音源、どういったものを使用していますか。多くの方はレンタルCDから取り込んだFLACファイルを使用しているのではないかと思います。もしくは、もう一つランクを落とした320kbpsのMP3ファイルでしょうか。ハイレゾは買うと結構なお値段するので、そこらでコストを落としている人も多いでしょう。
そんな手持ちの音源ですが、実はハイレゾ化できる事をご存知でしょうか。今回の記事では手持ちのMP3やFLAC音源を、フリーソフトでハイレゾ化する方法について紹介していきます。
MP3やCD音源をハイレゾ化する「Upconv」を使おう
まずはインストール
まずは上記のリンクからそれぞれ必要なものをインストールします。最新版があれば最新版をインストールした方が良いでしょう。lameに関しては64bit版と32bit版がありますが、そこは自分のパソコンのOSのbit数に合わせて導入しましょう。Win10を使っているのであれば、たいてい64bit版だと思います。
Upconvはダウンロードして解凍、あとはそのままインストールしてしまいましょう。下2つはダウンロードしたら解凍だけします。
MP3とFLACに対応させる
このままだUpconvがWAVファイルにしか対応していません。そこで、一緒にダウンロードしたファイルを使って、MP3とFLACに対応させます。
FLAC codecはWin64とWin32というフォルダのどちらかからflac.exeとmetaflac.exeというファイルを、LameからはLame.exeというファイルをそれぞれUpconvのインストールフォルダにツッコミます。
これで導入は完了です。次はUpconvの設定をしていきます。
Upconvの設定をしよう
かなり設定項目が多いので、文章で説明してもわかりにくいと思います。なので私が主に使用している設定のスクリーンショットを掲載します。
初期値だとサンプリングレートは96kHzになっていますが、ホンモノのハイレゾとは言い難い上に48kHzとの違いがわかりにくく、サイズも重くなるしエンコードにも時間がかかるので48kHzに落としています。
default parameterを04に指定して、settingボタンを押すと右側のウィンドウが設定されるので、あとは画像の内容を完コピしてください。
04のsettingが終わったらSaveを押してこのウィンドウを閉じてください。そしてオプションタブを押すと、エンコードに関する設定が開くので、赤ラインの部分を各々のパソコンの設定に合わせて変更してください。
Threadは実際にどれだけのスレッドを使用するかの設定です。自身のCPUのスレッド数を調べて数字を決定してください。限界までスレッド数を上げるとPCがエンコード以外なにもできなくなるので、半分くらいに抑えた方がよいでしょう。
CPU Priorityはどれだけ処理能力を稼働させるかです。ここできればHighにしておきたいです。スレッドよりもエンコードスピード的には重要な項目です。
File IOは変換で使用するバッファのサイズです。特にいじらなくても問題ないかもしれません。
Upconv(MAX)は同時にいくつの音源をエンコードするかの項目です。多すぎても少なすぎても良くないので、2つくらいがちょうどいいと思います。というかこれ以上の数値は最悪PCが負荷に耐えられず落ちます。
これで設定は完了です。あとは単純作業で簡単に音源のハイレゾ化が可能になります。
実際にハイレゾ化してみよう
Addボタンを押すと選択ウィンドウが表示されます。そこで自分がハイレゾ化したい音源のファイル形式を選択すると、それらのファイルが表示されるようになります。あとその音源を選択肢て、Startボタンを押すだけでハイレゾ化エンコードが開始されます。
エンコード中はかなりパソコンに負荷がかかるので、他の作業を並行して行うことはキツイと思います。
まとめ
フリーソフトで手持ちの音源をハイレゾ化可能とは、すごい時代になったと思います。ただしこれはあくまで数値的にハイレゾ化しているだけなので、moraなどで販売しているホンモノのハイレゾ音源と比べるのはどうかと思います。あくまで偽レゾなので、期待しすぎないのが大切です。
ただし元の音源よりは大分高音質になったとも感じます。CD音源だと違いがわかりにくいですが、MP3音源をハイレゾ化した場合は結構違いが感じられると思います。
なによりパソコンと手持ちの音源があれば、完全無料でできるので試してみると良いでしょう。