低価格モデルで有名なSoundPEATSですが、アクティブノイズキャンセリングに対応した完全ワイヤレスイヤホンはあまり出してきませんでした。そんな中でこのブランドが初めて出した、ANCを搭載したTWSがSOUNDPEATS T2です。
低価格モデルだとANCは期待できない事が多いのですが、本機はそれなり使えるANCを搭載しています。
製品特徴
音質は低音強めのドンシャリ
本機の音質はいままでSoundPEATS製品の例に漏れず、ドンシャリ系の音質になっています。低音に関しては強く迫力がありますが、高音域は刺さらない程度の主張。
問題は中音域で、こちらは一歩引いた、少々曇った感じに聞こえます。
値段相応の音質なので、とにかく高音質で解像度が高いきらびやかなイヤホンを望む人には向かないでしょう。
ANCはそこそこ良いが……
アクティブノイズキャンセリングに関しては結構効くほうです。流石にAirPodsProなどの高級イヤホン程ではないものの、しっかりと実感できる程度には周りの雑音を消してくれます。
ただし、ANCモード時はホワイトノイズが鳴っており、静かな部屋で音楽を流していない状態であると、逆にうるさく感じるでしょう。
ANCモード時は低音が強くなりがちですが、本機はもともと低音が強いので、音質の変化はそこまで気にならないと思います。
外音取り込み機能について
なんなら普通に聞くよりも大きな音で外音を取り込んでくれますが、ノイズが乗りやすくうるさい感じです。おまけ程度の機能だと思います。
タッチセンサーに関して
特に悪い面もなく、普通に反応してくれます。割り振られた機能も基本的には有用ですが、曲送りはタッチセンサーではできないです。電話の着信関連は必要ないので、そこと交換してほしかったです。
10時間の連続再生可能
本イヤホンは10時間もの長時間連続再生が可能です。最近のTWSは連続使用可能時間が伸びていますが、その中でも10時間というのは普通に長い方とです。
ANCをONにしても7.5時間の連続再生が可能なので、この状態でも十分なバッテリー持ちと言えるでしょう。
接続強度に関して
そこそこ強力な接続強度で、トイレにいったくらいでは接続が切れることはありません。ただ個体差があるらしく、全然接続強度が弱い個体もあるようです。
そういったハズレ個体を引いてしまった場合は、保証を申請して新品を送って貰ったほうがよいでしょう。
質感に関して
質感はまあチープです。最近は見た目も良いイヤホンを多数出してきたSoundPEATSだけに、今回のデザインはちょっと安っぽい感じが強いです。
機能的な面から見ても、しょうしょう耳から落ちてしまい安いので、もう少し筐体にも拘って欲しいです。
まとめ
良い点
- ANC対応
- まあまあ精度のタッチセンサー
- タッチセンサーの精度はまとも
- 10時間連続再生可能
悪い点
- aptX非対応
- ANCのホワイトノイズがでかい
- 低音が強すぎると感じる場合あり
- 見た目が安っぽい
ANC搭載機初号機なので、ところどころ粗は感じられます。チップもAiroha社のものなので、aptXに非対応な点も悩ましいです。
ただしこの定価価格でまともなANCがついている製品はまだ数が少ないですし、メーカーがサポートに定評のあるSoundPEATSなので、気軽にANCを試したい、完全ワイヤレスイヤホンにお金をそこまで書けたくないという人にはおすすめの製品となります。