基本的に高級機を生産しているRazer 。キーボードに関しては稀にメンブレン形式の廉価版も販売していましたが、やはりメカニカルスイッチのキーボードと比べると、どうしても見劣りしてしまいます。
今回紹介するキーボード、Razer BlackWidow V3 Tenkeylessは、1万円以下で購入可能な廉価版メカニカルキーボードです。
製品特徴
Razer製のメカニカルスイッチを採用
Razerのメカニカルキーボードは基本的に、オリジナルのメカニカルスイッチを採用しています。本商品もそれは例外ではなく、従来の黄軸、緑軸と呼ばれるスイッチを採用しています。
このスイッチは最近Razerが採用しているオプティカルスイッチでこそありませんが、長らく使用されてきたタイプのもので、黄色は赤軸のような静音性、緑軸は青軸のようなクリック感のある仕様となっています。
ダブルショットABSキーキャップ
キーキャップは2色成形で製造されている為、長期間使用していても印字ハゲは起きません。ただし、素材としては比較的安価なABS樹脂を採用している為、段々と皮脂などでテカってくる事はあります。それが嫌ならば、アルコールティッシュなどで表面を軽く拭くなどのケアが必要になってきます。
配列も選択可能
配列はテンキーレスタイプでよく使われている形式です。日本語配列、英語配列の両方が選択可能です。
また、今まで日本語配列だとスペースキーが短いと不満もありましたが、今回は少しだけ長くなりました。それでも短いと思いますが、多少は使い勝手がよくなったと思います。
ソフトウェア対応
Razer製のゲーミングデバイス共通のソフトウェア、Razer Synapse 3に対応しているので、LEDの発光パターンの変更や、マクロの設定などが可能です。ソフトウェアの出来自体は問題ないですが、他社製のソフトウェアとの相性問題があるので、できれば他ブランドのゲーミングデバイスとの同時使用は避けたほうが良いでしょう。
Razer製品を使うには、他ゲーミングデバイスをすべてRazer製品にするくらいの気概が求められます。
オンボードメモリ・クラウド内蔵
オンボードメモリを内蔵しているので、プロファイルを保存して出先で使用する事も可能です。クラウドにも対応しているので、ネットワーク上に設定を保存して、必要な時に設定を引き出して使うということもできます。
ゲームが増えてくればそれだけプロファイルが増えてくると思われるので、こういった機能は何気に重要だったりします。
まとめ
良い点
悪い点
- 日本語配列のスペースキーがまだ短い
- ABS樹脂なのでテカる
- ソフトウェアの相性問題
Razer製品にしては安価な1万円以下という価格帯ながら、手堅くまとまった良い製品だと思います。ただ日本語配列のスペースキーが多少改善されたものの短いままだったり、ABS樹脂でテカりやすいなどの問題も少しは存在します。またRazer共通のソフトウェア相性問題もついて回ります。
もの自体のクオリティはブランドものらしく素晴らしいので、Razer製品が好き、Razer製品をお試しで使ってみたいという人には良い製品なんじゃないかと思います。