最近のスマートフォンはどんどん高性能になっていますが、それにともない値段もインフレしてきています。
さらには値段だけでなく、その他の様々な部分にも問題を抱えています。今現在ハイエンドモデルに位置するスマートフォンを買う必要があるのでしょうか。
今回はそれについて解説していきます。
スマホのインフレ問題
性能はインフレしているものの体感では差がわからない
スマホの性能は今も向上を続けています。とくに処理能力の面は顕著です。
ただし、それはベンチマークテストなどで表示される数値の話。人間が使った場合の処理能力には大差を感じることはほぼありません。あえて二台を使い分けて、実際に表示速度を比べてみれば、ちょっとは早いなんて感じることはありますが、それも誤差の範囲です。
唯一大きく差がでるのは、一部の高負荷のかかるゲームなのですが、そういったゲームを皆が遊ぶわけではないので、常に最高スペックを追い求める人はもはや少ないでしょう。
iPhoneにしても1世代前のものを狙った方が安いし性能も十分ですしね。
値段もインフレしてる
不景気だ低収入だ食料品の値上げだと言っているなかで、スマホの値段も世代を重ねるごとに高価になってきています。いまや10万円以上なんてザラになっているので、そこまでお金はかけられないという人も多いはずです。
型落ち品を7、8万円で買っても性能的には十分であるし、わざわざ最高級の新型を買う理由が減ってきています。
性能と発熱&消費電力はトレードオフだ
一般的にSoCの処理能力はあがればあがるほど、発熱と消費電力は高くなります。それ発熱に関してはもはや諦めている面もあるのか、昔はARROWSの代名詞だったホッカイロの蔑称も他スマホでも使えるくらいになってきています。
こうした発熱時にはSoCの性能もダウンクロックしてしまうので、その性能を活かしきれているとはいえないんですよね。
また、消費電力の問題も深刻で、なんとか連続使用時間を維持しようとすればバッテリーが大きくなってスマホの重量が増えてしまうし、据え置きにしたら電池の持ちがわるくなるしでいいことがありません。
カメラ性能などは迷走気味
処理能力以外にもカメラ性能なんかは迷走しています。たしかに前の機種よりも性能は上がっているのでしょうが、前世代機とくらべて大きくパワーアップしたという機種は少ないでしょう。
ライカの大型レンズを搭載して話題になった某SHARP製のスマホだって、結局はそのカメラ性能が微妙な評価なので。
カメラ性能に関してはセンサー部分の革新的な技術アップと、ソフトウェア技術の大幅なパワーアップがないかぎり進化と呼べるほどの変化は難しいでしょう。
まとめ
処理能力だけは大きくパワーアップしているものの、体感的には変化に乏しいし、発熱は酷いし、重量アップや電池持ちが悪くなってるし、処理能力以外の部分はそんなに進歩が見られない。
にもかかわらず値段だけドーンと高くなっているのが今の高性能スマートフォンの現状です。
今後なにか大きな進歩がないかぎり、2021年以降発売の型落ちハイエンドスマホで十分といえる状況が続きそうです。