タブレットPCに限って言えば、コストパフォーマンス的に見れiPadシリーズは正しく最強の製品と言っても良いでしょう。
高性能にも関わらず、その性能と比較して全シリーズお買い得になっているし、幅広いラインナップで自分に丁度いい製品を買うことができるからです。
しかし、iPadには幾つか明確な弱点があります。WindowsPCとの連携がいまいちな点と、MicroSDカードが使えない点、そして課金コンテンツでAppleに手数料を余分に取られる事がある点です。
こういった問題を解決できる、コストパフォーマンス良好なAndroidタブレットが登場したので、今回はその製品、CHUWI HiPad Proについて紹介していきます。
製品特徴
SoCはMediaTek製のHelio G95
このタブレットに搭載されているSoCはMediaTek製のHelio G95です。
MediaTekというと、一昔前はあまり良い印象のない格安SoCメーカーでしたが、近年はQualcomm一強状態に待ったをかけるべく躍進を続けており、このSoCも新しめなチップとなっています。
AnTuTuベンチマークは32万点と、ミドルスペックスマホと同程度の処理能力を有しており、軽いゲームくらいなら快適に動くどころか、3Dゲームでも多少設定を落としてやれば問題なく遊ぶことが可能なゲーム性能を有しています。
当然、ブラウジングなどの基本的な機能もカクつきなく使用することが可能ですので、カジュアルユーザーには必要十分な処理能力であると言えるでしょう。
ベゼルも細め
最近のスマートフォンなどのデザインを踏襲しているのか、インカメラはパンチホール式を採用しています。
これにより、液晶周りのベゼルも細めになっているので、今どきの大画面でありながらコンパクトな画面比率を有しています。
ただし、ベゼルぴったりに映像が表示されるわけではなく、細くて黒い余白のようなものが表示されるので、そこが若干勿体ないと思います。
画面解像度も広めで2560×1600あるので、後述のサウンド関連も合わせる動画鑑賞には最適と言えるでしょう。
ただ解像度が独特なのと、パンチホールの問題もあって、アプリによって全画面表示になるものと、パンチホール部分をベゼルと判断してしまうアプリがあるのは注意です。
クアッドスピーカー搭載
4箇所に配置されたスピーカーのお陰で、低価格では多くないがしろにされているサウンドに関しては非常に良好な音質になっています。ありがちな篭った音ではなく、クリアなサウンドなのは評価が高いです。
ただし、大音量には弱いので、あまり音量を上げてしまうと音割れが発生してしまいます。個体差もあるでしょうが、80%くらいの音量が実用的な限界値だと思います。
カメラはおまけ程度
搭載カメラは正直そこまで構成とはいえないので、期待しない方が見のためです。
500万画素と800万画素のインアウトともにシングルカメラな上でお察しだし、なぜか標準のカメラアプリは、ピント合わせのたびに効果音がなるという謎仕様です。
バッテリー持ちはあまり良くない
実際のバッテリー持ちは5時間弱という体たらくです。多分処理能力と画面解像度の関係で、こんなに持ちが悪くなっているんでしょう。7000mAhでは足りないんでしょうか。ただしこれ以上バッテリーを積むと更に重たくなるというのは中々に厳しい話かと。
流石に5時間ぶっ続けでタブレットを使うハードユーザーはそうそう居ないし、使ったらこまめに充電するようにすれば良いと思いますね。
充電はQC3.0には対応しているので、そこそこ速い時間で急速充電可能ですが、最大18W程度なので、最近のスマホに慣れてしまっている人には物足りない数値かなとも思います。
MicroSDカードとSIMカード対応
この製品はトレー方式でのMicroSDカード及びSIMカードに対応しています。
対応band的には3キャリアに対応しているようですが、Volteの問題で通話はできないようです。
まとめ
どうしてもMicroSDカードを使いたいんだという人には非常に優秀な選択肢となる一大です。
逆に言えば、そうでないらiPadで良いじゃんという製品でもあるのが惜しいところです。
定価は38900円ですが、定期的に値引きやクーポンで30000円強くらいの価格に落ちつているので、価格を確認してから購入するのが良いですね。