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Ankerの充電器に不具合? 同社は問題ないと報告しているがこれはどうなんだ?

Ankerが7月上旬に販売を開始した、Anker 736 Chargerですが、過充電保護機能に問題があったとしてとあるレビューブログにて不具合報告を受けました。

こういう不具合はついて回るものだし、補填をしっかりして製品の改良さえしててくれれば個人的には問題ないとは思っていますが、この件に関してのAnkerの声明に幾つか疑問符が浮かんだので、今回はそれについてツッコミを入れていきたいと思います。

専用の装置を使っての測定は想定していない

当該ブログのレビュー記事においては、専用の装置を使用して保護機能の測定を行っています。そしてこの際にケーブルや本体のPD対応状況によって、充電出力が変化する仕組みになっていました。

しかし、本来60Wまでしか充電できない状況下において、この充電器は100Wの出力で充電を初めてしまったのです。こうなると過充電によってケーブルや本体が破損し、場合によっては出火して火事の原因にもなりかねません。

 

この事象に対し、Ankerは

「特殊な環境化での充電は想定しておらず、保護機能が正常に働かなかった。」

「通常の使い方であれば保護機能は普通に働くので危険はない。」

とコメントしています。いや、どんな仕様でも過充電保護が働くように規格が求められているのだから、ちょっと特殊な環境だからと過充電になってしまうのはまずいでしょう。

また、この理屈でいくと、ちょっとしたケーブル側のチップの破損などで同様のことが起きて過充電状態になったりするので、結局火災の危険があると見て問題ないと思います。

 

さらに、この充電器にはそもそもの問題としてPD充電器はPD以外の急速充電規格に対応することを禁じているガイドラインに反しており、QCにも同時対応してしまっています。Ankerの充電器では毎回当たり前のようにやっている事ですが、いい加減ガイドラインは守ったらどうかと思いますね。

 

 

現時点で事故報告は無い

「現時点でお客様から事故報告は一件もなしし、法的にも求められていない」

いや当たり前だろ。当時まだプレスリリースの段階で、そこまで普及もしていないのに、何故事故報告なんてでるのか。

そもそも火災事故なんて一件も起こしてはいけないものです。そんなものをやり玉に上げるのはいささかメーカー側の発言としては適切とは思えません。

 

今後改良版をリリースしていく模様

ただAnker側もこのままの仕様では駄目だと自覚があるようで、こういった過充電保護が起きないように改良すると声明を出しています。プレスリリース状態で出していた製品も、保証の規定に則って対処するとあるので、連絡を入れれば交換対応はしっかりとしてくれるでしょう。

 

いろいろツッコミどころのある公式発表でしたが、アフターケアさえしっかりしてくれるならそこまでやいのやいの言う必要はないかと思います。

他社製品と比べたら安いほうだし、リコール対応してくれるだけ良しとしておきましょう。

 

 

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ミドルの価格帯でこの性能は流石にすごい。
 

 

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