スマートフォンを買う上で少し知識のある人であれば、搭載しているSoCだとかROM容量だとかRAMだとかを確認する人は多いと思います。
ただSoCは頭脳でROMは倉庫だとわかりやすいものの、RAMが実際どんな要素かはイマイチわからないって人も多いのではないかと思います。
基本的には数字が大きければ大きいほど良いというのは間違っていませんが……
今回はそんなRAMについて解説していこうと思います。
RAMとは何か?
わかりやすく言えば机の広さである
RAMとは簡単に行ってしまえば、作業机にあたるものです。
たとえどんなに有能で作業の早い職人さんだったとしても、ろくに工具も置けないような狭い机では効率よく作業ができませんよね? RAMの大きさというのは作業台の広さなのです。
これはパソコンでいうメモリにもあたり、どちらも根本的には同じものです。もう少し専門的な話をすれば、これらは一時的に記憶を保存しておく揮発性メモリというものなのですが、まあこれは雑学程度に流して貰えば十分でしょう。
RAMが小さいとどんな弊害があるのか
まずゲームなどのアプリは動作がカクつくようになってしまいます。ゲームの大部分は確かに映像処理装置であるGPUに大きな負担を掛けているのですが、その処理にはやはりRAMも関わってきます。
いくら高性能のSoCを積んでいたとしても、やはり作業台たるRAMが小さいと、ところどころでカクつきやプチフリーズが目立つようになってきます。
また、スマホでお絵かきをするなんて人は特に注意が必要です。イラスト作成というのはゲーム以上にRAMを要求してくるため、とくに長時間も複数のレイヤーをわけて作業をしていると、アプリ自体が強制終了してしまうことが多いです。
私はメモリ6GBのタブレットでたまにお絵かきをするのですが、この性能は特別低いわけでもないのに、やはりアプリが落ちた回数は両手の数では数え切れません。
基本的な使用面でも、やはり動作がもっさりしてくる影響もあります。アプリをいちいちタスクキルしているのであればそこまで気にならないかもしれませんが、アプリを開きっぱなしで他のアプリを使ったりしていると、だんだんとメモリを消費して動作に影響が出てきます。
iOSもAndroidもある程度は自分でタスクキルしてくれるようですが、やはりRAMが少ない機種だとそれよりも前に動作がカクついたりするのが早くなります。
まとめ
現状日常使用においてはRAMは6GBはないと辛いものがあると思います。幸いミドルプライスのスマートフォンであれば、そのくらいのRAMは満たしているものが多いので、これだけは覚えて貰えれば幸いです。