格安ガジェットブログ

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多ドライヤホンにありがちな不具合や不満点など

イヤホンには音を出力する為の部品、ドライバが必ず搭載されていますが、その数はイヤホンによってまちまちです。その中でも、片側に3つ以上搭載しているようなイヤホンは多ドラと言われることが多いです。

ドライバがたくさん付いているのであれば、きっと高音質なんだろうなと思う方もいるとは思いますが、実際問題そんなに甘いものではありません。

今回の記事では、そんな多ドライヤホンへの甘い幻想を打ち砕くべく、記事をまとめていきます。

多ドライヤホンに多い不具合や不満点一覧

故障率が高い

たくさん部品がついているということは、それだけ故障する際のリスクがあるということになります。

イヤホンなんて断線くらいでしか壊れたことないよとか、スピーカーみたいな作りのものがそんな簡単に故障するのかと思う方もいるかもしれません。

 

確かに、よくあるタイプのスピーカーに近い構造をした、ダイナミックドライバ(DD)であれば中々丈夫だと思います。これが物的に壊れることは中々無いでしょう。

しかし、多ドライヤホンで多く採用されているのは、より機械的なしくみで音を鳴らすドライバ、バランスド・アーマチュア(BA)です。この種類のドライバはDDよりも小さく、高音域を豊かに鳴らせるという利点があって、現状DDに次ぐ数がイヤホンに採用されており、その小さいという特製を活かして、多ドライヤホンに採用する例も多いです。

このバランスド・アーマチュアの起きがちな不具合として、だんだん音が小さくなってしまい、左右で音のバランスが崩れてしまう。なんかノイズ混じりになってしまうなどの不具合があります。

 

また、ドライバ自体は無事だったとしても、それを接続する電線類などはどうでしょうか? これらははんだで止めていることが殆どで、はんだは経年劣化して外れることもあります。数が増えればそれだけリスクも増えてきますし、小さな筐体に大量のドライバを詰め込んで、1個1個はんだ付けなんてやれば接着が甘い部分だって出てきますよね。

 

こういった事情もあって、多ドライヤホンは故障率が高いのです。

 

 

初期不良の多さ

上記に加えてこういった多ドライヤホンは初期不良が多いです。というのも、こういった多ドライヤホンを世に輩出しているメーカーの多くは中華企業で、それも格安モデルを多く販売している所だったりします。

 

一般的には高級モデルとされるようなイヤホンを中心に出しているメーカーのものであればそうでもありませんが、低価格路線のメーカー品は検品がとにかく甘いです。音が出てればOKというあまりにも甘い検品作業の結果、ドライバの何個かが接触不良で音が出ていないとか、左右で音のバランスが崩れているとかそういった初期不良品が出回る原因にもなっています。

 

多ドラ=高音質ではない

更に言えば、たくさんドライバを積んでいるイコールで高音質であるというわけでは決してありません。

ドライバをたくさん積んでいると、音質はウォームになる傾向があって、ウォームな音質自体を否定する気はありませんが、度が過ぎるとかなり曇った音質になってしまうのです。

 

所謂高解像度を求める人には、こういった多ドラは勧めようがありません。むしろ癖の強い音質になりがちなので、いっぱい積んでるから高音質だしお得なんて考えは捨てるべきでしょう。

 

まとめ

ゼンハイザーやfinalなどのメーカーを見ればわかりますが、片側1発しか積んでいないようなイヤホンでも、高級機が出回るのがオーディオの世界です。

数が多い=お得で高音質ではなく、あくまで音作りのための選択肢として考えたほうが無難です。

 

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