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AIイラスト導入方法 ローカル環境で構築できる方法をわかりやすく解説

AIイラスト。文字通りAIによって生成されたイラストで、今や人間の絵師の立場を食いかねないほどに発展を見せている技術です。

敷居が高く思えるかもしれませんが、ミドル程度のゲーミングPCを持っている人であれば無料でも環境構築が可能なので、個人でも余裕で運用していくことが可能なものとなっています。

今回はそんなAIイラストのローカル環境構築方法を解説していきます。

必要なPCスペック

Nvidia製のGPU VRAM 以上4GB

基本的にはこの条件を満たしたデスクトップパソコンであれば、普通に動くと思います。流石にグラボ以外骨董品を使っているようなあまりにも極端な構成だと駄目かもしれませんが、1060以上の世代を使っていれば、まず普通に動くと思います。

AIイラストに必要なのは、GPU自体の性能ではなく、そこに付随してくるVRAM容量です。実際イラスト生成を行っても、GPU使用率自体は4%くらいしか使っておらず、代わりにVRAMをバンバン使用します。

 

ちなみにこの4GBというのは低スペックGPUでも設定でなんとか動かせるギリギリの容量なので、不自由なく快適に生成したければVRAM8GB、学習もさせるならVRAM12GBがボーダラインとなってきます。RTX3060 12GBならお手頃かつ快適に動作が可能となるでしょう。

 

ASUS NVIDIA RTX3060 12GB
一応オーバクロック対応品。
 

ちなみAMD製のグラフィックボードでは動作はしません。開発環境にNVIDIA CUDAを使っている為です。Radeonなどを使っている人は諦めるか買い替えが必要になります。

 

導入手順

必要なものをダウンロード、インストールしていく

Python 3.10.6以上

Pythonで構築されたプログラムを動かすのに必要になってきます。

この番号以上のPythonであれば問題なく動作すると思います。もし動作が怪しいのであれば、このバージョンピッタリに合わせたほうが良いかもです。

インストール時にADD Python 〇〇 to PATHというチェック項目があるので、これに忘れずにチェックを入れておきましょう。

これをしないと環境変数が通っていないので、導入作業に支障がでてしまいます。

 

ちなみに私の環境だと、なぜか環境変数が通らずに何度も再インストールをする羽目になりました。こういったおま環が起こる可能性もあるので、インストール後も環境変数が通ったか確認ができるまでは、exeファイルは削除せず取っておいたほうがいいです。

 

Git

独自のコマンドプロンプトを導入するソフトです。

これを使って本体であるAutomatic1111のインストールや更新を行います。特に何もいじらず、イエスマンになってインストール作業をしていけば問題ありません。

 

CUDA

Nvidia製のソフトウェアです。

AIイラストに使うAutomatic1111の開発環境にはCUDAが使用されているので、これも必要になってきます。

こちらもイエスマンでインストールしておけば問題ないです。

 

GitでAutomatic1111のダウンロードを行う

git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui.git

赤いふと文字の上記の文をコピーします。

次にダウンロードしたAutomatic1111を起きたい場所を右クリックするとGit Bash Hereという項目があるはずなので、それをクリックするとGitのコマンドプロンプトが表示されます。

あとはコマンドプロンプト上で右クリックすると、英語で色々でてくるので、上の方のPasteを押せば、この文字列が書き込まれるので、そこでエンターを押すだけです。成功しているならstable-diffusion-webuiというフォルダが生成されます。

 

注意点として、Automatic1111のダウンロードフォルダは、必ず内蔵ROMのフォルダ内にしてください。外付けの方にダウンロードを行うと、最後の起動の段階で、セキュリティエラーで動かなくなってしまいます。

 

学習データのダウンロードを行う

絵を書くのにはAIの学習モデルデータが必要になってきます。この学習データは色々用意されているので、好きなものを選択してダウンロードしてください。切り替えも可能なので、複数ダウンロードしても構いません。

  • SDv1-5:おそらく原初からあるモデルデータ
  • waifu:二次元的なイラスト関係に特化したモデル
  • NovelAI:データ流出品。一番かわいい萌え絵を出しやすい。自分で探してね

他にも色々あるので気になった人は自分で探して好みのものを選択してみましょう。

 

ダウンロードしたデータはGitでダウンロードしたフォルダパス\stable-diffusion-webui\models\Stable-diffusionのフォルダに置けば問題ないです。

 

webui-user.batを実行

フォルダ直下にあるwebui-user.batを実行してください。ここで今までの導入に問題がなければエラーは出ずに、あとは自動で実行に必要な環境を構築してくれます。もしPython環境変数設定に失敗していれば、ここでいきなりエラーがでるので、再インストール再起動しましょう。

 

最初の起動ではこの環境構築で時間がかかるので、かなり待つ必要があります。人によっては1時間近くかかったなんて話も聞きますので気長に。

もしエラーがでた場合はエラーコードと、なんらかのキー入力で閉じると表示されるので、状況に応じて導入をやり直しましょう。だいたいここで出るエラーは外付けROMへの保存によるアクセス失敗系のエラーコードになるので、ちゃんと内蔵ROMに保存しているか確認してくださいね。

無事成功すれば、コマンドプロンプト上にローカルアドレスが表示されるので、それを好きなブラウザ上で開けば良いです。

 

もし搭載グラフィックボードが低スペックで4GB程度のVRAMしか積んでいない場合は、webui-user.batをメモ帳で開き、set COMMANDLINE_ARGS=--medvramを書き加えて実行してください。こうすることでVRAMの消費を抑えてイラスト生成を行うようになります。

 

まとめ

多少マシンスペックは入りますが、導入自体はとても簡単なだと思います。個人でも簡単かつ高速でイラストが生成できるので、時代もここまで来たかと思うこと請け合いの内容になっています。

最後に私はAIくんに生成させた、かわいい女の子のイラストを一枚ペタリして置きます。

 

 

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