グラフィックボードはパソコンでゲームをするには必須となるパーツです。どれだけ高性能なCPUを積んだとしても、映像処理にはGPUが必要となるので、内蔵のものよりは専用品を使わないと、最近の高精細でリアリティあふれるゲームの映像は処理しきれないからです。
そんあグラボですが、多くのユーザーは決まってNVIDIA製のGeForceを推しており、ADMのRadeonを選ぶ人はかなりの少数です。同社のCPUのRyzenに関しては、intel製のCPUと日夜切磋琢磨しているというのに……
今回はなぜグラボの市場がNVIDIA製の独壇場になっているのかを解説していきます。
どうしてNVIDIAが一強状態なのか?
ゲームへの最適化問題
Radeonが高性能になってからまだ年若いせいもあって、昔からゲーム業界のグラフィック関連のチップはNVIDIAが独占状態でした。
この理由により、多くのゲーム開発会社はここのチップやグラボに合わせてゲームへの最適化を測っていることが多いため、多くのゲームはNVIDIA製のGeForceグラボでもっとも効率よく動作します。
いかにAMD製のRadeonが高性能だったとしても、GeForceの方に合わせられたソフトとなると、どうしても勝てないというのが現実的な問題になります。
しかし、まだ普通に遊べるだけというのは非常にマシな方で、ゲームによってはRadeonだとそもそも起動しないというものもあります。こういう環境下でわざわざRadeonを選択するというのは、流石に解し難いです。
ゲーム以外にもグラボは使われるがここでもやはり問題が
グラフィックボードは映像処理に必要なパーツなので、当然ゲーム以外のソフトウェアにも関与してきます。ここでもこういった相性問題で、NVIDIA製のものにどうしても勝てない問題が続いてきます。
タイムリーな話題ですと、最近話題になっているAIによるイラスト生成ソフト関連ですが、ローカル環境でこれを動かすには、NVIDIA製のグラフィックボードが必須になってきます。
結構な数のプログラミング環境に対し、NVIDIA製のソフトウェア、CUDAが関わっており、そのCUDAを使うには同社製のグラボが必要になってくる感じですね。そしてそれはAIイラストも含まれているわけです。
トラブル関係で情報量が劣る
もしグラボ周りで問題が発生した際、とうぜんまずは自分でいろいろ調べますよね?
けどRadeonは利用者数が少ないから、どうしてもGeForceと比べて有益な情報量で差がついてしまいます。昔と比べれば、今はそこそこ利用者も増えているので情報量はマシになってきてはいますが、それでも大正義GeForceには劣ります。
もちろんいい面だってある
これまでおすすめされない理由をあげてきましたが、Radeonにだって良い点はあります。一部のゲームではむしろRadeonの方が効率よく動いてくれるし、少し前に流行ったマイニングのような用途であれば、Radeonの方が優秀とされています。
また、比較的安めで購入できることも多いので、コスパをとってそちらを購入する人も当然いるでしょう。
Radeonが悪いというよりは、GeForce沼から抜け出せない周りの環境が悪いと言ったほうが正しいですね。