昨今ではゲーミングディスプレイがかなり方策となっており、高性能ながら価格も抑えめで、カジュアルゲーマーにはかなり嬉しい時代になっており。
それは中国メーカーの製品だけではなく、日本メーカーのものでも例外ではなくなってきており、できれば国産の安定した品質の製品がほしいという人にも嬉しい時代となっております。
今回レビューしていくIODATAのゲーミングモニターは、低価格ながらかなり隙のない製品となっています。そのぶん、明確な弱点もはっきりしていたので、それも踏まえてまとめていきたいと思います。
製品特徴
カタログスペックはかなり優秀
まずカタログスペックになりますが、ゲーミングモニターとしては必要十分な製品となっています。
画面インチは23.8インチとなっており、FPSゲームを遊んだり、デュアルディスプレイとして2台や3台並べるには最適なサイズ感です。
リフレッシュレートは180Hzで、応答速度は1msということで、ここもゲームを遊ぶには十分なスペックとなっています。実際、初期設定の状態で残像感は特に感じられませんでしたし、設定でオーバーブーストが可能なので、環境による問題も改善は可能となっています。
また、この手の低価格ゲーミングモニターには珍しく、G-SYNC認定も通っており、NVIDIA製のグラボでもティアリングを無くすことが可能となっております。
スタンド性能も高い
本製品のスタンドは、廉価グレードのディスプレイにしてはかなり上等なものとなっています。通常、この価格のディスプレイのスタンドって、せいぜい上下方向の傾きを少しだけしか変更できないことが多いのですが、本製品のそれは
- 上下傾き
- 高さ調整
- 横方向の首振り
- 右回転のみだが縦向きに配置可能
となっているので、非常に機能的で使いやすくなっております。なのでモニターアーム派以外の方であれば、このモニタースタンドをそのまま使っても特に不満がない性能となっております。
端子も十分
端子はHDMIポート×2、DPポート、給電&メンテ用USBポート、イヤホンジャックが付属しています。パソコンだけでなく、ゲーム機なんかでも使いやすい構成になっております。
細かな設定ができる
明暗を強調したりとか、各ゲーム向けの設定プリセットがあったりとか、ゲーミングモニターとしては結構細かく設定ができると思います。特にこの商品は、各項目の設定がどう効果を及ぼすのか、そこまできちんと表示されるのでかなり親切となっています。
それ以外にも電源ランプの光量や温度の切り替え、背面LEDの設定も可能とかなり細かく設定ができるのが強みです。
ただし、この設定の操作がスティック式ではなくボタン式で、直感的な操作がしにくい点と、背面LEDはどうも故障の原因になるらしいので、最初の段階で設定でオフにしておくのが無難です。
画面はそこそこきれいだが設定は必要かも
画面はADSパネルとなっています。このパネルは言ってしまえばIPSパネルとほぼ違いがなく、開発元が違うから名前が違う程度の差でしかありません。強いて言うなら歴史が浅く、低価格で性能が良い、高コスパなパネルといえばよいでしょうか。
実際のディスプレイの綺麗さですが、とくに映像だったりイラストレーターなどの専門的な使い方をしないのであれば、これで特に不満を抱くことはないと思います。少なくとも筆者のようなカジュアルゲーマーであれば、このディスプレイの映像で特に文句はないです。
ただし、本製品、というかIODATAが発売しているディスプレイでは結構あるみたいなのですが、赤色が強い配色調整となっております。色合いが暖色系なんですよね。標準でブルーライトカットみたいになっています。なので他の一般的なメーカーのディスプレイに合わせたい場合は、モニターの設定から赤色の強さを変更したほうが無難です。
筆者は色温度の項目で、RGBの赤を95%設定にしています。90から95%がちょうどいい色温度だと感じました。
電源ケーブルがあまりよくない?
本体側なのか電源ケーブルの問題なのかわかりませんが、このケーブルの接触不良問題をたまに見かけます。
実際、筆者も最初この電源ケーブルが接触不良を起こしていたらしく、接続が使用中に1度切れてしまうことがありました。
これはケーブル自体があまりよくない事と、コネクタ部分が刺さりにくい(実際差し込む時かなり固くて刺さりきってなかった)ことが悪さしているようです。他の方のレビューだと、電源ケーブルを他社製のものに変更したら接触不良が治ったという意見も見かけました。
また、それでなくともこのモニターの付属電源ケーブルは1.8mとあまり長くはないので、環境によってはコンセントが届かない可能性も出てきます。なので購入の際には設置位置からコンセントまで余裕があるか確認したほうが良いでしょう。
まとめ
- コストパフォーマンスは良い
- カタログスペックも必要十分で使用感も問題ない
- 付属スタンドが十分高性能
- 初期設定では赤みが強い
- 電源ケーブルがよくない
- 見えもしないバックライトがオンだと故障のリスクあり
非常に使い勝手の良い製品ですし、日本メーカーということでそこそこサポートもしっかりしています。価格も定価24700円なので、コストパフォーマンスもかなりいいです。
ただし初期設定で赤みを抑えないといけないのと、電源ケーブルがあまりよくないこと、そして背面ロゴのLEDバックライトがオンのままだと、故障のリスクがあるという明確なデメリットが存在しています。電源ケーブルは当たりハズレがあるみたいですし、最悪600円もだせば他社メーカーの汎用品が使えるので問題ありませんが、赤みとバックライトは最初にそういう問題があると知っておく必要があります。
結論としては、購入時にある程度情報を集めておいて、対処方法をしっかり実行すれば、非常に満足度が高くなる良い製品だと感じました。この記事のまとめだけちゃんと読んでいれば、買っても問題ない製品です。