OPPO。オウガジャパンのスマホブランドであるそれは、中華スマホの中でもキャリアで取り扱ってもらえる程度には信頼性のあるブランドです。
ミドルスマホであればOPPO Reno 5Aというスマートフォンがかなりの人気を博しており、聞き覚えくらいならある人が多いと思います。
今回レビューしていくOPPO Find X3 Proは、OPPOブランドの中でも日本国内で正規販売されているフラグシップモデルです。値段はぶっちゃけ高い。しかし、そのぶん高性能な事は確かです。
製品特徴
背面デザインは独特。好みは分かれる
私はグロスブラックを購入しましたが、箱出しで思った感想は「これブラックなの?」です。多少暗く色味がかかった鏡みたいな筐体で、なんならこれでちょっとした化粧直しだってできそうな見た目です。
カメラデザインは近年のiPhoneみたいな配置になっていて、これまた好みが分かれそうです。
全キャリアフル対応
日本の4Gバンドであればフル対応で、相性問題でSIMフリー機を地獄に叩き落としてきたau系にもばっちり対応しています。
5Gに関してはSub-6のみで、ミリ波には対応していません。残念なようにも思えますが、未だに普及が進んでいない5Gなので恩恵を受ける人は少ないでしょう。
非常に高い処理能力と制限機能
このスマートフォンはハイエンド向けSoCであるSnapdragon888を搭載しているので、非常に処理能力が高いです。
一番処理能力を要求してくるであろう3Dゲームであってもヌルヌル動きます。処理能力という観点でみれば、誰が使っても文句はつかないと思います。
スマホオタク御用達のAnTuTuベンチマークでも非常に高い点数を叩き出します。
バッテリー持ちを向上させるための高パフォーマンスモードオフでも730000点オーバーを叩き出すし、SoC性能を限界まで引き出す高パフォーマンスモードオンでは堂々の810000点オーバーです。
このリミッター機能ですが、GPUスコアのは特に変化が見られない事から、一般向けには高パフォーマンスモードはいらないかもしれません。ダウンクロックした状態でも十分に高性能な上に、ゲーム性能は変わらないので。
私自身、高パフォーマンスモードはオフで使用しています。そのほうが2時間連続稼働時間が伸びるので。
付属品も十分
付属品はSIMピン、65W急速充電器、専用OTGケーブル、TypeC用イヤホン、ケースが付属してきます。
また、本体には保護フィルムが最初から貼り付けてあります。曲面ディスプレイのこの機種はものすごくフィルムが貼りにくいのですごくありがたいです。
一通り全部揃っている状態なので、このスマホの他にいろいろ買う必要性は直ちにはないでしょう。
ただし、ちょっとケースが気になるかなと。透明なケースではないのでせっかくの背面が隠れてしまうし、ケースの剛性自体もペラペラな感じで、あくまで傷防止にしかなっていないように感じます。
落としてしまう場合を考えたら、エアクッション付きのものやSpigenなどのMIL規格を取った丈夫なケースを購入した方がいいかもしれません。私は別途Spigenのケースを購入しております。
画面内指紋認証の精度はまずまず
画面内指紋認証を採用しており、その精度はまあまあといったところでしょうか。よほど指が乾いていたり、画面が汚れていると認証できないことがあります、そうでなければ特に問題なく認証します。
画面の電源をいちいちいれる必要もなく、持ち上げれば指紋認証センサーが立ち上がるのも楽でいいです。
カメラ性能
画角は広いし光学手ブレ補正にも対応しているし、顕微鏡カメラなんてのも搭載しています。光学式手ブレ補正のおかげかとにかくピント合わせが楽で、基本写真が下手くそな私でもピンぼけせずに写真を取ることができます。
OPPO find X3 Pro
HUAWEI P20 lite
写真の傾向としてはfind X3 Proは寒色よりで影なんかもしっかり表現する感じです。適当に比較として使ったP20 liteは暖色よりの写真なので、結構差がでていますね。
風景画は身バレが怖いので出しませんが、夜景撮影能力もOPPO Find X3 Proは優秀でした。光源が白飛びすることもないので。
顕微鏡カメラで撮影したPCディスプレイ
顕微鏡カメラは液晶画面のカラー棒をくっきり写せるなど、非常に面白い機能ではあります。ただ使用場面がほぼほぼないので、完全にネタみたいな機能になっています。この機能いらんからもう5000円くらいまけてくれ。
バッテリーと充電性能
バッテリー性能は正直あまり良いとは言えないです。OPPO系は電池持ちが弱いとよく言われる上に、Snapdragon888自体も結構な電池喰いモンスターです。
ただGPSと高パフォーマンスモードをオフにすれば推定4時間はバッテリー持ちが改善されるし、毎日1回充電すればそれで困ることは現状ありません。
充電も65Wの爆速で充電可能です。ただしVOOCというOPPO系の独自規格での急速充電になるため、PDやQCなどの一般的な充電器では18Wまでしか出力がでません。寝ている間に充電するならそれでも十分な速度になりますが、出先で充電する際にはちょっと遅いかもしれません。
充電器自体も何故か楽天市場OPPO公式ショップなどでも取り扱っておらず、OPPO自体にメールフォームで注文する必要があり面倒くさいです。
ぶっちゃけ一般向けではない
非常に高性能で隙がなく、買って満足度は高いです。ただしやはり値段が値段で、定価11万円超えというのは結構キツイものがあると思います。
とにかくスマホでゲームをやりまくるハードユーザーや、常に高性能ハイエンドを求めるスマホオタクならともかく、一般人にはここまで過剰性能は必要ないとも感じます。
実際、以前の記事で紹介したOPPO Reno 5Aでも十分すぎる性能があり、ネットサーフィンや写真撮影で困ることはほぼないと思います。