
昨今のキーボードはホットスワップ機構が搭載されることが多くなったため、素人でも簡単にキースイッチを交換できるようになりました。これによりチャタリングが発生したキースイッチを交換修理したり、より自分好みのキーボードに近づけるためのカスタマイズが可能です。
しかし、いざキースイッチを探そうとなった時、通販サイトで出てくるのは大量の異なるキースイッチで、何を買ったらいいのかチンプンカンプンになること請け合いです。
そこで、この記事ではキースイッチを選ぶ際に見るべきポイントと、筆者的におすすめ度の高いキースイッチを紹介して行きたいと思います。
キースイッチを選ぶ際の見るべき点
カタログスペックの味方
多くの場合、カタログスペックはこんな感じに記載されています。ここはオーソドックスなGateronの赤軸スイッチをもとに記載してみましょう。
Gateron G Pro Red
- スイッチタイプ:リニア
- キー荷重:45±15 gf
- 入力位置:2.0±0.6 mm
- キーストローク:4.0 mm
- ルブ:あり
- ピン数:3
スイッチタイプ
これはキースイッチが滑らかに沈むリニアか、カチカチと押した音がなるクリッキーかの二択になります。多くの場合は赤軸がリニア、青軸がクリッキーという別れ方をしています。
ただ最近は赤とか青ではなく、やたらと特殊なカラーリングをしたキースイッチも増えてきているので、リニアかダクタイルはしっかり確認したほうが無難でしょう。
キー荷重
これは実際にキーを押すのにどれぐらい指に力を入れ込めば押せるかの力を数値化したものになります。注意点としては軽ければいいってものではなくて、軽すぎるとむしろちょっとした指の触れ具合で作動してしまうので注意が必要です。
一般的には45~55 gfくらいがスタンダードな設定値となっているようです。
入力位置
アクチュエーションポイントとも呼ばれることが多いです。
これはキーが押し込まれた際にどれくらい沈み込んだ段階で作動するかというものを数値化したものになります。ゲーミングキーボードなんかでも特に反応速度を早めたい人だと、ここの数値が小さいものを好む傾向があります。
ただし、やはりここも小さければいいってものではなくて、これが小さいとチャタリングではないものそれっぽいミスタッチを頻発しやすくなるので、普段遣いの面では2.0 mmくらいがおすすめとなっています。
キーストローク
キーが最大でどこまで下に沈むかを数値化したものです。浅いと高速タイピングに向いていて、深いと押している間隔が強いので正確性が良くなると言われています。
打鍵感にも関わってくる部分ですが、これは正直そこまで気にしなくてもいいと思います。
ルブ
キースイッチが潤滑されているかです。昔は大抵のキーはそのまま出荷されていましたが、最近ではキースイッチに潤滑油を塗って置くことでサビ防止と擦れ感を軽減して滑らかな触感にしているスイッチが増えてきています。
自分でも出来なくはないですが面倒な作業なので、最初からやっているものを選ぶのが無難です。
ピン数
裏面のピンの数のことです。3ピンか5ピンが一般的です。ピン数が多いほうがスイッチブレが抑えられるので基本的にはおすすめです。
ただキーボードの中には数こそ少ないものの、3ピンにしか対応していない機種もあるので、お手持ちのキーボードのスイッチを差し込む部分に穴がどれだけあいているかは確認したほうが良いでしょう。
上面が透明なクリアか否か
キースイッチを上から見た場合、軸部分は色付きですが、その周りは透明だったり半透明の色付きだったり、不透明の樹脂製だったりします。
この部分が透明でなかった場合、手持ちのキーボードがバックライトで光る構造を持っていた時、光り方に影響が出てきます。
一応光る部分はくり抜かれていてそこから光は出るようになっているのですが、それでもまわりの樹脂素材から受ける影響は少なくないので、ちゃんとした透明でないものを使う場合は、影響を受けることを覚えておかねばなりません。
ただ、光り方なんて気にしないという人や、そもそも光る機能がないという人であれば、この部分はまったく気にせずとも良いでしょう。
軸部分の形状
メカニカルスイッチの軸部分は、ロープロファイルでもない限りは十字になっています。しかしこの十字の周りに囲いがある種類も結構あります。
この囲いは何のためについているのかというと、囲いをつけることで軸ブレを防止して、キーを滑らかにストロークできるようにしているのです。
なので基本的には囲いがあればお得なものと考えてよいでしょう。
おすすめのキースイッチ
Gateron Pro スイッチシリーズ
まずは定番のGateronスイッチです。このスイッチはオーソドックスなCherry MX スイッチのクローンではあるのですが、価格が安いこともさることながら、多くのメーカー製キーボードにも採用されているスイッチなため、メーカー的な信頼度も高いコスパに優れたものとなっています。
種類も豊富で基本的なカラーであればそろっているので、赤軸や茶軸がほしいならこれを買っておけば問題ないでしょう。
EPOMAKER Zebra
いろいろと打鍵音にすぐれたキーボードを多数販売しているEpomaker製のキースイッチの一つです。これのいいところはEpomaker製のキースイッチでもダントツに安いながらも、打鍵感もかなり優れているポイントがあるでしょう。
上部分が透明ではないのが弱点ですが、光り方にそこまでこだわりがないのであれば、十分使っていけるスイッチだと思います。
Kailh Box スイッチ Red
Gateronにだいぶ出し抜かれたかんのあるメーカーですが、Kailhもまたキースイッチメーカーとしては老舗です。ロジクールのG Proスイッチを作っていたりしているので、メーカー的な信頼度も高いです。
価格的にはGateronとドッコイドッコイで、十分に安いといえるレベルになっているのも評価が高いです。
まとめ
キースイッチは面白いものが多数販売されているのですが、種類が多いし選び方をしっかりと理解しておくのが大切です。
皆さんのキーボードライフがより良いものになることを祈ります。


