香川県はゲームやインターネット依存症の対策に全国から先駆けて、うどんキマりまくったアホな条例案を打ち出しました。その条例の内容は、18歳未満の少年少女達から、ゲームやインターネットに時間規制をかけるという、人権侵害も甚だしい条例案でした。
高校生以下の未成年者を対象とし、ゲームやインターネットの使用時間に以下の規制をかけます。
- 平日1時間
- 休日1時間半
- 小中学生は午後9時以降禁止
- 高校生は午後10時以降禁止
- 罰則はないが守らせるのは保護者や教師の責務
現状明確な罰則はありませんが、周りの大人達からいちいち注意されるのはあまりにも鬱陶しいです。内容も正直いって無理があります。
インターネットにまで制限はキツイ
良くゲームだけが禁止禁止と取り上げられるこの案ですが、ゲームだけならまだ有情でした。本当にキツイのはインターネットの規制です。
SNSまで規制対象に入る
今の子供達のやりとりは、音声通話やメールではなく、SNSでのものが多いです。たいてい学校などのリアルな人間関係のやりとりは、LINEなどで行われることに鳴るのですが……。
このLINEも当然インターネットの使用に当たります。人によってはデータSIMで、キャリア通話を使用できない子供もいるでしょうに。
調べ物もネットが基本になりつつある
今どきなにか調べ物があれば、まずインターネットで検索をかけるのが普通です。いちいち本屋や図書館に足を運び、膨大な蔵書の中から本を探し当て、その本の中から必要な部分を読み取るなど、もはや非効率の極みになります。無論、専門的な事は本から得た方が良い場合も多いですが、それでもまずはインターネットでやったほうが手軽ですよね。
電子書籍などで本屋自体が数を減らしているのに、インターネットを取り上げて紙の本に戻れというのはあまりに酷です。現代人に文明の利器を捨て原始時代に戻れと言っているようなものです。
ゲームだって当然キツイ
遊び場を奪いまくってるのに何をいうのか
公園の遊具が危険だから。ボールが柵にあたる音がうるさいから。そんな理由で公園の遊具だけでなく、公園自体の取り潰しが多くなっている今の世の中。
子どもたちの遊びが体を使ったものから、テレビやスマホのゲームに移行するのは当然の流れでした。大人たちの都合で子どもたちの遊び場を奪ったのに、逃げ場となったゲームやネットにまで規制をかけるとはあまりに無情ではありませんか。
禁止時間が塾終わりの時間と被ってる
今の時代学校の勉強だけで良い成績は取れないというのは当たり前の考えです。当然半数以上の子どもたちは、塾に通うことになります。塾や受講コマ数にもよりますが、だいたいは5時から9時まで塾で勉強するのですが、時間被ってます。子供によっては平日全部塾ってこともあるでしょうに、そんな子供のリフレッシュのためのゲームにまで規制をかけるって、血も涙もない。
総評
はっきりいってこの条例、悪例としか思えません。ゲーム・ネット依存は確かに良いこととは言えず、出来れば改善したいという気持ちはわかります。しかしこうなったのは時代の流れ。そんな流れを作ったのは我々大人です。
ゲームやインターネットは今の子供達にとっては娯楽です。それに規制をかけるというのは、我々大人に酒もタバコもギャンブルも規制すると言っているのと同じです。
過度な抑圧は子供を非行に走らせる要員になりかねます。香川県の議会連中に少しでも人の心があるならば、もう少し条例を考えるべきだと思います。