AQUOS sense3はSHARPが販売するエントリー~ミドルモデルのスマートフォンです。そこそこ安い価格とそこそこのスペックを持っているとの事で、日本国内ではiPhone11に次ぐ売れ行き好調なスマートフォンです。
しかしこのスマートフォンは少し詳しい人には酷評されがちな端末でもあります。この記事ではこのAQUOS sense3が果たして本当に悪いスマホなのか考察していきます。
スペック
処理性能は及第点
AnTuTu110000点というスコアは決して高い数値ではありませんが、2020年6月現在において、ネットサーフィンや動画鑑賞程度であれば、特にストレスを感じるほど低性能というわけではありません。
しかし年が経つにつれスマホへの要求スペックは上昇していくし、アプリや写真などのROM容量が圧迫されていくとモッサリ動作になっていくのも事実です。一、ニ年程度で買い換えるのであれば問題ないですが、4、5年も長く使っていくつもりであれば厳しい性能でもあります。
ROMが結構貧弱
今どき64GBというROM容量は少ないです。microSDカードが使用可能なので写真や動画撮影データ分はカバーできるものの、やはりアプリをたくさんいれるのであれば物足りない容量です。
音楽再生機能はまぁまぁ
スピーカー自体はモノラルで値段相応なものの、ハイレゾ対応、イヤホンジャックありと価格を考えると中々の性能です。流石にSONYのXperia系には劣りますが、よほどの音響マニアでないかぎり満足できる性能だと思います。
電池の持ちは良い
大容量バッテリーと、IGZO液晶、そして比較的小型なボディサイズのおかげか連続待受時間は170~180時間長めです。他のキャリアスマホがだいたい110時間前後の物が多いということを考えると優秀な性能であると言えるでしょう。
わりと丈夫
耐衝撃に対応しているので、落としてもさほど破損の心配がないところも評価点です。さすがにタフネススマホと比べられると厳しいですが、iPhoneのように落とした、はい割れた、といった貧弱さはないです。
また、防水防塵にもしっかり対応しているので、水場での使用も影響が少ないです。なんなら完全防水といっても良い試験をクリアしています。
カメラは値段相応
しょせん低価格帯のカメラといった性能です。特別汚いわけではないですが、夜景などの暗所に弱いなど、格安スマホあるあるなカメラ性能です。特に広角カメラはその影響が如実に出てきます。動画に関しても手ブレ補正がないので、決して良い性能とは言えないです。
とはいえ、この価格帯のスマホの中では特別悪いわけではないです。
かんたんモードあり
年配の方にも安心のかんたんモードを搭載しています。お年寄りでも直感的な操作が可能になるので、こういった機能で人気を獲得してきたのでしょう。
総評
良い点
- 音楽再生機能
- 丈夫な端末
- 小型ボディ
- 電池の持ち
- おサイフケータイ
- かんたんモード
悪い点
- 処理能力がギリギリ
- カメラ性能が微妙
- ROMが少ない
- 付属品も少ない
クソ端末と断じる事はできないものの、如何せん処理能力の低さがネックです。似たような価格帯でより処理能力の高いOPPO Reno Aが存在しているだけに、そちらや他の高コスパスマホと比べられた結果、酷評に繋がっているのではないでしょうか。
しかし、上記で上げたとおり良い点もしっかり存在しており、ライトユーザー向けの端末としては悪くないスマホだと言えます。決してコスパが高いとおすすめできる端末ではありませんが、ネット通販は怖い、キャリアショップで買いたい、できるだけ国産にこだわりたい、などと言うのであれば選択肢に入ってくるのではないかと思います。SHARPは鴻海傘下だから国産といえるか微妙だけど。