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スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズが発売してからもう8年近く経った。続編まだ?

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スーパーロボット大戦OGシリーズの最新作、ムーンデュエラーズが販売されて早くも8年が経過しました。にもかかわらず未だ新作情報すら発表されていないという現状に、筆者はファンの一人として嘆かわしい思いです。

今作はあれだけ続きを匂わせるような終わり方をしたくせに、続編が未だに発売されないのかを考察していきたいと思います。

 

ムーン・デュエラーズの続編が来ない理由

シリーズとしては長すぎた

オリジナルジェネレーションシリーズは現状、すべて話が続き物となっています。それゆえに単品で買っても話が理解できるものは少ないといえます。せいぜい別世界の物語である無限のフロンティアシリーズくらいでしょうか。

じゃあ過去作もやればいいじゃんと思いきや、あまりにも月日が経ちすぎているのが難題です。オリジナルジェネレーションの無印と2は、それこそゲームボーイアドバンスの作品です。一応この2つはプレイステーション2でリメイクこそされましたが、それにしたって完全にレトロゲームの領域なんです。

過去を遡ればそんな昔の作品なので、PS4以降のハードで一度もリメイクされていないというのは、新しくオリジナルジェネレーションシリーズをやろうという人には大きなハードルとなるでしょう。

 

たとえばファイナルファンタジーシリーズとか、ドラゴンクエストシリーズみたいに、ナンバリング作品であってもそれ単体で問題なくストーリーが楽しめる作品になっていたり、それなりの頻度で過去作をリメイクしてくれれば問題なかったと思うのですが。

スーパーロボット大戦OGシリーズはそういった新しいユーザーへ向けた配慮というか努力が足りていないと思います。

 

唯でさえ販売スパンが長いのに、過去作を知らないユーザーに対しての配慮すらかけ、あらすじでの説明も不十分となればそれはもう新参バイバイと思われてしまったもどうしようもないでしょう。

 

 

版権問題の解消にならなかった

オリジナルジェネレーションシリーズの特徴は、参戦作品をすべてスパロボオリジナルのものにすることで、版権的な資金繰りを削減し、戦闘アニメーションにかけられるお金を増やしたことにあると思っていました。実際、このシリーズのアニメーションの出来栄えは版権作品が絡む通常のものとはひと味もふた味も違う素晴らしいものが多いです。

 

しかしここ最近(といっても8年以上前だが)の作品では、版権絡みの問題が出てきてしまっています。

まずヒュッケバイン問題。これはヒュッケバイン及びその系列機体が、ガンダムに似ていることから、版権元のサンライズへの怒りを買ってしまっており、度々問題になってきました。配慮で消えては浮上してまた消えてを繰り返しており、ことオリジナルジェネレーションシリーズにおいては前作である第二次OGで、まとめてシナリオ内で全機破壊されるという形で消失しました。以降は形状がガンダムに似ていない量産型や、そちらに似せたエクスバインという形での出演になっています。

同じくサンライズ絡みでGC及びXOの機体群も軒並み変更となっていて、これらの作品が好きだった人たちには残念な形になってしまっています。

 

そして版権問題でもう一つ外せないのが、やはり魔装機神シリーズの機体です。サイバスターグランゾンヴァルシオーネあたりは問題なく参戦が可能なのですが、他の魔装機神だったり魔装機は、版権が旧来のスパロボシリーズを開発していたウィンキーソフトにある上、そのウィンキーソフトはすでに潰れてしまっているのでかなり登場させるのが難しいでしょう。バンナムが版権を買い取っていれば良いのですが……

実際これのせいなのか、サイバスターは強化形態であるポゼッションが現状できませんし、ライバルのグランゾンやヒロイン機のヴァルシオーネにだけ強化形態があるという歪な形になっています。

 

シナリオライターの問題

スーパーロボット大戦って多くの作品が入り乱れてのお祭り作品的なもので、ことオリジナルジェネレーションシリーズであってもそれは例外ではありません。とにかく多くの作品が参加するし、そうなると作品観ごとの整合性を保ちつつ、面白い展開を書いていかないといけないので、非常に難易度が高い部類だと思うんですよね。

 

実際、参戦作品に関しては深い造詣を持っていないといけなくて、それが無いと過去の黒歴史であるスパロボKみたいに、原作はwikiでしか知らない人が書いたような、滅茶苦茶で原作崩壊したような酷いシナリオになりかねないわけで。

 

ムーンデュエラーズに関しては、ガディソードの結末がとんでもなく悲惨になっている以外は、流石にそこまで酷い原作崩壊は無かったと思うのですが、かわりにかなりシナリオ面が薄味になっています。なんといってもシナリオデモ部分がかなり短くて、話数自体は50話あるのにボリューム不足とか言われるのの原因は間違いなくここにあるでしょう。

 

まとめ

長期シリーズ化したせいで新規さんが迎えられないし、せっかくオリジナルだけにしたにも関わらず付き纏う版権問題。多すぎるシリーズに対応しきれないシナリオライター。この結果作品自体のクオリティも下がり調子で、結果的に8年も新作が出ないありさまです。版権ありのスパロボ30も、完全版商法やバグだらけでやらかした結果、往年のファンたちにも見放されていますし、もうこのままスパロボ自体打ち切りになってしまってもおかしくはないでしょう。

 

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