ハックアンドスラッシュ、ハクスラゲーム。何度も繰り返しキャラクターを強化しながら、大量の敵を殲滅していく爽快感に溢れたゲームです。この手のゲームはとにかく繰り返し遊べるし中毒性も高いので、ハマればずっと長いこと遊んでいられるのが利点です。
今回レビューしていくハクスラゲーム、ChroniconはSteamで低価格で買えるゲームながら、非常に楽しく満足度の高いものになっています。
Chroniconについて
非常に低価格である
長く遊べるゲームながら、この製品はかなり安い価格設定になっています。通常時の価格は1600円なのでよくあるインディーズゲーム並の価格になっています。
この時点でもそれなりに安い方だとは思うのですが、Steamで定期的に開催されているセール時にはしょっちゅう対象製品になっており、セール時には600円前後、ダウンロードコンテンツ込みでも1500円前後というとてもリーズナブルの価格設定になっています。本体単品の定価より安いというね。
多くの国産ゲームが8000円超えが当たり前な中で、この価格は相当安いと思います。
形式的には昔のゼルダや聖剣伝説に近い
ゲームの形式的にはドット絵かつ見下ろし型のアクションアドベンチャーゲームに、ハクスラ要素を加えた内容になっています。なので美麗な3Dグラフィックじゃないのは嫌だって人には合わないでしょう。
しかし、ドット絵の2Dゲームということで、あまりハイスペックは要求しておらず、グラボが無くてもある程度動くゲームとなっているので、ゲーミングPCでなくとも比較的遊びやすいです。
日本語には有志のパッチで対応
インディーズゲームということもあって対応言語に日本語は含まれていません。しかしながら、このゲームを愛する有志が日本語化パッチを作成してくれており、その導入もパッチファイルをドラッグアンドドロップして本体ファイルに移動した後、ゲームの設定画面で言語選択する際に、追加されている日本語の項目を選択するだけです。
ちなみにこの日本語訳ですが、有志が無償で行ってくれているものにも関わらず、非常に細かいところまでしっかりと翻訳されています。システム面の説明文だけでなく、ゲーム内の会話イベント、もちろんDLCの内容まで網羅されています。
日本語化パッチは以下のサイトにて配布されています。
本編はマップがデカすぎて不自由かも
まずゲーム開始時からストーリー本編のクリアまではチュートリアルだと思ってください。このチュートリアルではゲーム自体になれる事、自キャラのレベルを100にすることを目的だと思ってもらえれば大丈夫です。
ストーリー自体は薄味な内容になっています。かいつまんで説明すると、かつての英雄の追体験ができる装置で、自キャラは英雄たちの冒険を体験していくという内容です。
ただこの本編には問題があります。最初の面やその次の面くらいまではまだ良いのですが、3面以降は非常にマップが広大になってしまっており、移動自体に非常に時間が掛かるし、特に迷路みたいになっているマップだと、目的地までの移動で非常にストレスが溜まります。最後の5面に至っては、ミッションクリアしては報告してまた別のミッションが発生してと、広大なマップでお使いゲーを強要されることになります。ワープできる場面もありますが、それでも結構な面倒くささです。
ただこのチュートリアルを負えてレベル100まで上げてしまえば、あとは爽快なエンドコンテンツという名の真の本編が始まります。
エンドコンテンツが本番
本編をクリアすると、クロニコンを色々と整備している何でも屋のゴブリンから、新しいポータルを用意したと言われます。このポータルを移動すると、楽しいエンドコンテンツの幕開けになります。
ここでは敵の強さやマップの形式を選択して、自由に戦闘を楽しむことができるようになります。なので自分の強さに合った敵を選択して、殲滅、強化と繰り返して遊ぶことができるようになります。
本編中にあったマップが広大すぎる上に複雑ということもないので、移動面でのストレスも感じなくなります。
ちなみにこの楽しいエンドコンテンツですが、一度ゲーム本編をクリアしていれば、他のキャラクターで遊ぶ際にもエンドコンテンツ開放状態になっています。なので新しく別キャラを作って遊びたいという時にも、わざわざストレスの貯まるゲーム本編を遊ばなくても良いようになっています。
ハクスラ要素は豊富
このゲームのハクスラ要素は非常に豊富です。
まずレベル自体は100で打ち止めで、スキルツリーも100ポイントなのでどう割り振るか取捨選択が必要になるのですが、このゲームにはもう一つのレベルと呼ぶべきマスタリーというものがあります。こちらは直接的な使えすスキルという形ではないのですか、攻撃力などのステータス強化だったり、スキルの性能強化だったりと様々な恩恵を得る事が可能です。
次に装備類です。装備は単純にレアリティが高ければ強いというわけではなく、セットボーナスだったり固有エンチャントなどの要素があるので、全身最高レアリティで固めればいいというわけではありません。
加えてLegendary装備をTrue Legendary装備の性能まで引き上げたり、ジェムソケットを追加したりするアイテム変換という要素もあります。装備から固有エンチャントを抽出して他の装備に貼り付けたりなどもできるなど、やれる事は非常に多いです。
ゲーム本編中は取り敢えず強い装備でゴリ押ししていれば攻略は余裕だったと思いますが、エンドコンテンツで高難易度に挑むにはこういった要素で強化していかなければならないので、中々に奥が深いゲーム性になっていきます。
キャラ自体は5人だが育成は豊富
キャラクター数自体は5人と一見すると少なく見えるかも知れません。
しかしこのゲームは前述の通り、合計100のスキルポイントを割り振ってスキルツリーを育てていく点や、各スキルツリーに対応した専用装備があったりして、育成パターンが大きく分岐していきます。
同じキャラクターでも、育成方針によってはまったく別キャラのような戦い方になったりするので、5人というのはむしろ多いとすら感じてきます。
また、どのキャラも似たような性能になるということもなくて、各キャラクターには個性がしっかりとあるので、遊んでいて飽きさせないようになっています。
まとめ
まず本編クリアまでは結構鬼門(難しくはないがマップが広大で飽きやすい)なのですが、エンドコンテンツまで一度到達できれば、非常に楽しい内容となっています。
値段自体も安いですし、Steamでセールをやっていたら是非購入してみてほしいです。