昨今ではWindows 10のサポートが完全に終了する件やWindows 11が改悪とバグアプデまみれという事もあって、Windowsを辞めてLinuxに乗り換えようという発信が多くなってきています。筆者が適当にYoutubeを眺めていても、やたらとその手の動画が出てきます。特に、Linuxディストリビューションの一つである、Zorin OSというWindowsのUIに似せて作成されたものが紹介さていることが多いです。
確かにZorin OSはそこそこ使いやすいLinux OSで、悪くないものではあるのですが、正直Windowsユーザーが手軽に移行できるものかと言われると、普通にそれは違うと思います。
この記事では、WindowsからLinuxへの移行が一般的にはおすすめできない理由と、こういう使い方であれば向いているというものを紹介していきたいと思います。
WindowsからLinuxの移行がおすすめではない理由
周辺機器が公式に対応していないことが多い
基本的にマウスやキーボードはWindowsには対応していても、Linuxには対応していないことが多いです。正確には大手であればLinuxベースのChrome OSには対応している機種こそあるものの、その他の比較的メジャーなubuntuやZorin OSに対しては、明確に対応していると書いてある製品は見たことがありません。
書いてないということは、当然動作保証の対象外ということになりますし、実際筆者が昔試しにZorin OSで遊んでみたときは、無線接続では動かないマウスもありました。
特に筆者の環境ですと、Bluetooth接続用のUSBがダメダメで、まったく使い物になりませんでした。
ただ、とりあえず有線接続であれば筆者の経験では動かないものは無かったです。
ただし、有線接続してとりあえずは動くにしても、たとえばエレコムマウスアシスタントのような、メーカー独自のドライバソフトには非対応です。よってデバイスの細かい設定ができる製品は、その売りを潰してしまうことになります。
Windowsの多くのソフトが普通には使えない
先の項目でちらっと触れましたが、Windowsには無料で使える便利なソフトウェアが数多く存在しています。Windowsユーザーであれば、一つくらいは何かしらインストールして使ったことがあると思います。
WindowsからLinuxに移行したら、今までどおりそのソフトを使いたいと思う方も多いでしょうが、残念ながらそれは不可能な可能性が非常に高いです。何故なら、それはWindows用に作成されたソフトウェアであって、OSの構造そのものが違うLinuxでは起動することはできないからです。
Firefoxなどのメジャーで大手なソフトであれば、Linux版も用意されているので使うことができるのですが、個人制作だったり、小規模のチームが作っているようなソフトで、Linux版を用意しているところは少ないでしょう。
一応、WineのようにLinux上でWindowsソフトを動かすエミュレータアプリも存在しているのですが、それで全てのソフトウェアが万全に動作するわけではありませんし、動いても挙動がおかしくCPU性能を最適に引き出せなかったりして効率が悪いです。
MS Officeが使えない
日本人であれば多くのユーザーが使用しているであろう、MS Officeも残念ながらが非対応です。Wineとか使っても基本的には無理です。おそらく認証システム的に通らないのでしょう。
そもそもWindows辞めるためにLinuxに移行するんだから、同じMicrosoftのサービスを使うなよっていう意見もあるでしょうけど、流石に多くのユーザーが使っていてデータのやりとりも発生するようなOfficeソフトを使わないのは厳しいでしょう。
一応、Microsoft製ではない互換Officeというものが無料でもインストールはできるのですが、それはあくまで互換ソフトであって、完全に同じ動作をするというわけでもないのが痛いですね。
町内会の資料を作ったりする程度であれば良いでしょうけど、リモートワーク用のデータを作るにはやっぱり向かないです。
そもそもOSのインストールできるの?
えーと、まず根本的な話をしていいですか? Linux、ubuntuやZorin OSに移行したいって思った人って、Linux OSのインストールの仕方わかってますか?
まずそれぞれのLinuxのイメージファイルをダウンロードして、それをUSBメモリに焼いてブート用のメモリを作成する必要がありますが。
それをそのあとBIOS画面に入って、UEFI優先度で作ったブートメモリを優先する様に設定して、起動してそこからインストールするという形になっていますが、あまりパソコンに詳しくない人にはちょっと難しい作業だと思うのですが。
しかもこれ、インストール先のドライブを間違うと消したくないデータが全部飛んだりしますし、結構敷居が高いと思います。僕はパソコンが趣味のオタクくんなので、特に苦労せずにそういう事して遊んだりしてましたけど、ノートパソコンとかでネットサーフィンとかメインにしてるくらいのライトユーザーが、動画だけ見てよしやろうというのは些か危ないと思います。
こういう使い方にはおすすめ
ネットサーフィンをする
ネットサーフィンをするだけであれば、Linuxでも問題なくできるでしょう。ブラウザは最初からFirefoxやBraveが入っていますし、ネット見るくらいの動作であればWindowsとほぼほぼ大差ないですからね。
他のブラウザを使いたいという場合でも、メジャーなブラウザであればLinux版が用意されているので、選択肢は結構あります。
Steamでゲームをする
Steamソフトのインストールさえ出来たのであれば、Steam上からゲームを遊ぶことは非常に簡単になっています。というのもSteamにはWineのようなWindowsソフトのエミュレータが組み込まれており、多くのソフトがSteam上で遊べるようになっているからです。
実際、Steamが発売しているSteam Deckに標準搭載されているSteam OSはLinuxベースのソフトウェアです。
さらに、ことSteamのゲームを遊ぶという点であれば、Linuxの方がハードウェアのハードルが低くなるらしく、より快適かつ軽快に動くソフトも多いことが確認されています。
まとめ
基本的にWindowsからLinuxに移行するのは、そこそこのハードルがあると思います。少なくとも、自分で複数のサイトを跨いである程度自身をもってやれると思ってからでないと、結局嫌になってしまうと思います。Windowsと違ってCUIを使う機会も多くなるでしょうから、全部が全部今まで通りとはいかないでしょう。
ただネットサーフィンやゲーム中心という使い方であるのなら、Linuxもそこまで悪くない選択肢なのは事実です。知識なしに思いつきでやるのはおすすめしませんが、ちゃんと勉強して遊んでみるという感じであれば、試してみるのもありでしょう。

