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CHUWI UBook X Pro レビュー 色々問題もあるけど値段を加味すれば悪くない

Windowsタブレットというと、まずMicrosoftが販売しているSurfaceが思い浮かぶと思いますが、こいつは決して安い値段で買えるものではないので、買うには中々躊躇してしまうと思います。

しかしWindowsタブレットはかなりマイナーなジャンルということもあって、他の種類はそうそう見つからないものです。そんな中で販売されているCHUWIのUBook X Proは、比較的低価格ながらちゃんと使える製品になっております。

CHUWI UBook X Proの製品概要

スペックは必要十分

本製品のCPUはIntel Core i7-7Y75を搭載しています。i7なので高性能かと思いきや、これはモバイル製品向けに製造された省エネモデルの中での上位モデルでしかないので、デスクトップ向けのi7などと比べてはいけません。

ただし、本製品はタブレットPCという関係上、あまり高性能なCPUを積むことが出来ない(排熱が追いつかない)ので、このくらいのCPUが実用的にも妥当な選択ということになります。

メモリに関しては二世代前のDDR3という規格のものを使用しています。こう聞くと型落ちが過ぎないかと不安になるかもしれませんが、ガチガチのゲームをやるためのタブレットではないので、RAM数が8GBもあれば十分な数値です。

ROMはSSDで256GBです。これも最近のM.2規格ではないらしく、そこまで速度がでるわけでもないですが、HDDよりかは遥かにマシで、起動速度も1分は切るので十分な速さだと思います。

 

実際の使用感を言いますと、とりあえずネットサーフィンや動画鑑賞においては苦労するような処理能力ではありませんでした。

流石に私がメインで使っているゲーミングパソコンと比べると格段に劣りますが、使っていて処理落ちしまくるとか、どうさがカクカクもたつくというストレスを感じるような性能ではなく、普通に使えます。

ただしゲームはやめておいたほうが無難です。試しに私が普段から遊んでいる遊戯王マスターデュエルをインストールして、実際にランクマッチに潜ってみましたが、遊べないほどではないですが結構カクカク処理落ち気味でした。

 

筐体は安っぽくはない

軽量化の為か筐体はプラスチック製です。ただ表面加工もされていますし、見た目的には安っぽい感じはありません。

また後ろにはスタンドが内蔵されているので、単体で立ち上げることも可能です。

 

カメラ、スピーカーについて

しょぼいです。ただタブレットPCのカメラに期待するほうが間違いなので、最低限の性能なのは仕方ないでしょう。

スピーカーもしょぼいです。一応ステレオっぽいですが、ハイエンドスマホのような厚みのある音質ではないですし、ちょっとホワイトノイズも混じっている上、音量を上げていくと音割れ気味になります。

 

YoutubeNetflixなどの動画をみるくらいなら問題ないですが、このスピーカーで音楽をメインに聴けと言われれば、勘弁して貰いたいです。

 

お絵かき性能について

私は専用のスタイラスペンは持ってないので、汎用のタッチペンを使った際の感想になりますが、とりあえず線を引いた際に、ぶつ切り点線になるとか、そういう安い中華泥タブにありがちなダメさはありません。

ただし、メモリの容量が8GBというのは、お絵かき目的であれば少ないと言わざる得ないので、これを本格的なお絵かきタブレットとして使うのは厳しいものがあると思います。趣味で描く目的なら良いですが、本気でイラストレーターを目指すのであれば、ワコムペンタブレットとクリエイター向けのハイスペックPCを買ったほうが良いです。

 

液晶について

十分キレイな液晶ディスプレイだと思います。解像度も2160×1440なので4Kには及びませんがそれでも十分ですし、辺に視野角がせまいとか色味が変とかいうこともなかったです。

タッチの感度に関しても特段悪い事もなく、レスポンスも特に遅れていると感じることはなかったです。

しかも13インチのサイズなので、スマホとは明確な差別化が可能になっています。

 

ちなみに最初から液晶保護フィルムが貼ってあるので、新しいものを買ってこなくとも問題はないです。

ただし、グレアタイプ、結構指紋が付きやすい、滑りはそこまで良くない、薄いので傷は防げても落下には弱いという弱点もあるので、そこが気に食わないのであれば別の保護フィルムを用意したほうがいいです。

 

 

コネクタに関して

搭載しているコネクタはかなり多いです。

  • USBA3.0×2
  • USB Type-C(充電端子も兼ねる)
  • microHDMI
  • microSD(TF)カードスロット
  • 3.5mmイヤホンジャック
  • AC充電用コネクタ
  • キーボードドッキングコネクタ

薄型のタブレットながらこれだけのコネクタを搭載しているので、かなり使いやすいです。

 

バッテリー周りに関して

電池の持ちに関してはあまり良くないです。なにせ液晶はかなりでかい13インチですし、にもかかわらずバッテリー容量は5000mAhなので、最近のハイエンドスマホばりに燃費が悪いと言えます。

充電速度に関してはまあそこまで早くもないけど遅くてイライラするという事もないです。カタログスペック上おそらくPD30Wとらしいので、ここは一昔前のスマホの急速充電並の性能でしょうか。

 

ちなみに本製品についてくる充電器はAV充電器ですが、スマホの充電器でもPD30W以上あれば充電可能なようです。

私はPD60W充電可能な急速充電器を使って充電していますが、こちらでも問題なく充電が可能でした。

 

付属品に関して

そこそこ大きな箱に入っていますが、付属品自体はあまり多くないです。AC充電器と貼付け済みの保護フィルム、そして説明書とかなりシンプルです。

付属品を付けまくってくる中華製品にあるまじき内容物であります。

 

発熱に関して

まず最初に立ち上げた際に始まる大量のアップデート時にはかなりの爆熱具合でした。手でCPU部分を持つとかなり熱くて、低温火傷するんじゃないかと思うくらいでした。OSアップデートの際は他の作業を行わず、涼しくして放置するのがベターだと思います。

 

次に日常使用、ネットサーフィンや動画鑑賞時に関してですが、この場合はほんのり温かいくらいの発熱でした。実際にフリーソフトでCPU温度を確認したところ、マックスでも60℃前後だったので、ファンなしでこの程度の発熱に収まっているならまあ許容範囲だと言えるでしょう。

ただやはり熱があるにはあるので、とりあえずスマホ向けの放熱シートでも貼って気休めをしておこうと思います。

 

Windows11に関して

まずこの製品を買う上で一つ気になったレビューがありました。それは2023年の上旬のレビューで、「パーツがWin11のインストール条件を満たしておらず、バージョンが大きく変わる大型アップデートはできない。バージョンが21H2(保証期間が2022年6月13日でもう過ぎてる)なので、Microsoftのセキュリティアップデートが受けられない」と言ったものでした。

私はこの問題を無視してWin11のバージョンをアップデートできる方法を知っていたのだ、それで強引に突破して使おうと思っていたのですが、実際届いた製品のOSのバージョンは22H2(保証期間が2024年10月8日)だったので、その心配は杞憂に終わりました。

 

Win11がタブレットで使う際に優れたOSかというと、ぶっちゃけ完成度は低いと思います。まずデスクトップなどのアイコンを動かそうとドラッグ&ドロップをしようとしても、初期設定ではこれがなかなか出来ません。普通にやるにはコントロールパネルからタッチの設定をいじって、長押しが右クリック判定になる待ち時間を長く設定してやる必要があります。

また、それでWindows11自体のドラッグ&ドロップはできるようになっても、今度はブラウザなどの他ソフトがタブレット操作に対応していない結果、やはりドラッグ&ドロップができずに苦労させられました。

結局一番最初に色々UIをイジる時にはマウスが必要だったので、まだまだAndroidiOSほどの利便性はない、残念なOSだと思いました。PC用のOSをそのまま使おうとするからこうなるのだよMicrosoftさん。

 

まとめ

価格を見れば悪くはないと思います。ただ定価でだされると、そこまでお得感もないです。私はタイムセールで5万円を切る値段で買ったので良い買い物だと思いました。みなさんもWindowsタブレットが気になっていて、タイムセールで5万円を切っていれば買っても良いと思います。

 

 

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