かつては多くに人が買っていたゲーム機ですが、現在はその売上数は落ち込んでいます。それには実に様々な理由があるわけですが、実際に筆者自身もあまり必要ないなと思って、学生時代を最後にそれを買わなくなってしまいました。
今回の記事では何故ゲーム機が売れなくなってきているのか、何故いらないと思ったのかをまとめていきたいと思います。
何故ゲーム機がいらないと思ったのか
だいたいのゲームはパソコンでできる
昔はゲームソフトをパソコンで遊ぶとしても、プレイステーションや任天堂ハードのものはそれぞれのハードでしか遊べないことが殆どで、パソコンでのゲームなんてそれこそノベルゲームか、フリーで遊べるRPGツクール産のものが大半を占めていました。
ところがXboxが発売されたあたりでゲームハード限定のソフトというものは数を減らしてきて、それこそWiiだったりSwitchの機能を活かしたソフトや、任天堂直産のゲームソフトくらいしかハード限定のソフトというのは数を減らしていきました。
そういう状況にプラスして、パソコンで遊べるゲームプラットフォームとしてのSteamが登場し、その後も類似サービスも増えていったことで、現在ではそのハードでしか遊べないというものはSwitch産のゲームくらいになってしまっています。
ポケモンだったりゼル伝だったりマリオだったり、任天堂のゲームが好きな人であればSwitchは買う他ないとは思うのですが、他のゲームタイトルはだいたいSteamでも購入可能になっているのが現状です。
パソコンは現在においては生活必需品みたいなものでもありますし、ちゃんとした性能のものを用意すればこれでゲームが出来るのだから、わざわざ別途ゲーム機を買って遊ぶという人は、筆者を含めて減っているように感じました。
性能の問題でゲーミングパソコンの方がグラフィックなどが優れている
基本的にゲーミングパソコンの方が、ゲームハードよりも性能が優れています。これは殆どの価格帯のゲーミングパソコンが当てはまっていて、それこそ一番下のローエンドモデルの50系のグラボ搭載ゲーミングパソコンでなければ、SwitchやPlayStation5より下の性能ってことはまず無い筈です。
実際多くのゲームハードでは画質やリフレッシュレートが、ゲーミングパソコンで遊んだ時より抑え込まれているのです。
最近の作品ですとホグワーツレガシーなんかが特に顕著で、PlayStation5ではまだ画質が多少落ち込んだ程度になっていますが、Switch版ではロード地獄と前世代のゲーム機なみの低画質といった具合です。
せっかくゲームハードを買ったのに、こんな体たらくでしか遊べない。だけどパソコンは快適にゲームが遊べるよと言われれば、そちらに移行してしまうのも仕方ないことですよね。
ゲーム機の値段がインフレしてきている
昔と比べてゲーム機の値段がだいぶ上がっているのも良くない点だと思っています。昔のゲーム機って25000円とかで買えたのに、今のゲーム機の定価ってそれこそ4万円5万円とかザラですから。
しかもこれが円安の影響とかで値上げしたのが原因ってわけではなく、その前からこんな値段でしたからね。
加えて定価がこれだったとしても、転売ヤーとかがゲーム機を買い占めして高額で販売しているせいで、実際にゲーム機を手に入れる敷居が更に上がっているというのも最悪だと思います。
流石にBTOパソコンが転売ヤーの餌食になったとかは効かないので、ゲーム機よりは高いけれど価格が安定していて保証も受けられるし、何より他の要素でも生活必需品として使えるゲーミングパソコンを買うという風に考えがシフトしていくのは、当然のことだと思います。
スマホゲームも侮れない
他にもスマホの普及というのも大きな障害となっているでしょう。特に日本ではiPhoneが最も多く売れているので、ゲームを遊ぶという面では性能的な問題はクリアされています。
これのおかげで原神のような、PCみたいなクオリティのゲームが、基本プレイ無料で遊べるというのがかなり高ポイントとして評価を受けていると思います。
特に子供は少ないお小遣いでやりくりしなければいけないですし、だったら無料で遊べるゲームというのはかなりありがたいでしょう。
クソゲー問題が浮き彫りになっている
昔から遊ぶに値しないクソゲーというのは一定数ありましたが、インターネットの普及でクソゲーの存在が広く認知されるようになっており、その結果内容の予測もできずに取り敢えずゲームを買って痛い目を見るといったことが減っています。
そうなってくると実際にユーザーが手に取るゲームソフトの絶対数は減ってくるし、そのゲームハードで遊べる面白いゲームが少ないとなってくれば、わざわざそのゲーム機は買わなくてもいいやとなるのが自然でしょう。
また、昨今ではSteamの後追いのように、Switchなどのゲームハードでも個人制作のインディーズゲームが遊べるようになってきてはいるのですが、当然のようにクソゲーも混じっているため、それがまたゲームハードに愛想をつかす原因になっているのでしょう。
Steamのインディーズゲームにも当然クソゲーは大量にあるわけですが、専用のゲームハードってある意味メーカーに守られた聖域だったんですよ。それが粗製乱造のクソゲーたちが乗り込んできて穢したという事実は、ユーザー側にとっては問題となるでしょう。元々粗製乱造のクソゲーまみれだったスラム街のSteamとは土台が違うんですから。
まとめ
現状においてはどうしても買いたい任天堂ソフトがある場合だけSwitchが必要という有様で、他のゲームハードは正直必要ないかなとすら思っています。PlayStationもXboxも、値段が高いしそもそも需要に供給がおいついていないし、だったらゲーミングパソコンでいいじゃんとなるわけでして。
皆さんもゲームハードをわざわざ買うくらいなら、そこそこの価格のゲーミングパソコンを買ったほうが、他の用途にも使えるのでお得だと思いますよ。