この記事が投稿されるのは8月。学生さんたちにとっては夏休みでしょう。なのでちょうどいいので、僕が学生の頃に実際にあった怖い話を纏めていきたいと思います。
雑記ですし普段のブログ内容とは異なるので、興味がない人や怖いのが苦手って人は、避けたほうが良いかもしれません。
内容的にはそこまで怖くはないと思いますが、ちょっと不思議なことも混じってます。
ポルターガイスト
これは筆者が大学生の頃の話です。当時仲の良かった友人と集まって、3人で行動している日がありました。多分夏休み頃のことだったと思います。
彼らとの間柄はオタク友達という奴で、映画を見たり、カードゲームをしたりという間柄でした。この日は映画を見たあと、時間が中途半端にあったから、フリースペースでカードゲームでも遊んでから解散しようという話になりました。
筆者たちが借りたのは、映画館からほどほどに近い、個人経営らしきフリースペースでした。ネットなんかで乗っているような上等な設備ではなく、机と椅子、あとは自販機があるだけの小さなスペースです。そのぶん一部屋1時間500円くらいで借りられる安さだったのは覚えています。
そこに入って、ちょっとの間だべったのち、友達が新しいデッキを作ったから試してくれとカードを取り出した時に、異変が起こりました。とつぜん机がずるっと壁から離れたのです。
この机ははじめ来た時には壁にぴっちりくっつくように置かれていました。そして当然僕らのうち誰かが動かしたわけではありません。
なんだろうと思って僕が立ち上がって、机を戻しました。そしてまた座ろうとすると、ずるっと同じように机が動いたのです。
「お前ら動かした?」
「いやそんなことしてないって」
実際、二人は机から手を離していましたし、足で動かそうにも位置的に難しい場所でした。二人が席をたった状態になったので、机をもう一度元に戻しましたが、またしても机がずれ始めます。
それに対しムキになった僕は、何度もずれる机を押さえつけるようにしました。それに対抗するかのように、机から力を感じます。
そんな状態になったとき、フリースペースの管理人である初老の女性が、部屋にやってきました。友達の一人が内線で呼び出したのです。
「どうかしましたか?」
「机が勝手に動くんだけど」
僕がそういって机から手離すと、机はずれたりしませんでした。管理人はため息を付きながら席に座ります。
「あのねぇ。私も忙しいんだから、いたずらで呼び出すのは」
管理人がそう言いかけた時でした。再び机が動き出しました。その机はいままで僕に抑えられていた鬱憤を晴らすかのようにグインっと動き、扉近くの壁に衝突して止まりました。
明らかに異常事態でした。そして管理人は僕たちを一瞥したあと、
「お前が悪い。でていってくれ!」
友人のうち一人にそう言い放ちました。僕は500円払ってるし勿体ないから時間いっぱいまでは居たかったのですが、友人二人は気味悪いし帰ろうぜというものだから、結局その日は買えることになりました。
忘れる記憶
これだけのことがあったので、この日のことは記憶に残っているものだと思います。しかし、これが奇妙な事に、僕はこの記憶を保持しておくことができないのです。
実際、この日僕は友達と映画のタイトルはおろか内容の触りすら覚えていませんし、この事自体も偶に友達との会話の話題にでたり、夢で見たりしないと思い出すことができないのです。
友達二人は鮮明に覚えているらしく、だからこそ偶に合うたびにこの話がでるのですが、何故か僕はこれをすっきり忘れてしまうんですよね。
言われたり夢で見れば、当時のこのことは鮮明に思い出せるのですが。
なのでここで記事に残しておくのは、ある意味で実験です。文章に、それもインターネットで残した場合、僕のこの記憶はどうなるのか。またすっきりわすれてしまって、きっかけが無いと全く思い出せなくなるのか、それともそれとなく覚えてはいられるのか。
オチの弱い話でしたが、楽しんでいただけたら幸いです。