スマートフォンというのは年々大型化していっています。最初は3インチ4インチが当たり前だったのが、今では7インチ近いサイズで、もはやタブレットじゃないかと思うほどの大きさまで来ています。さらには、Galaxy Foldのような開いて更に大型化するものまで現れる始末です。
時代のニーズというか、使用者の利便性というか、大型化していったのはある意味仕方のない事ではありますが、小型端末はあれで便利なものでした。そんな少数派のニーズを理解してくれたのか、楽天から小型スマホRakuten Miniの登場が決定しています。
スペック
基本性能は正直言って時代遅れ
Snapdragon439は400番台にしては優秀なスペックなCPUですが、それでも処理速度は近年のモデルと比べるとどうしても見劣りします。AnTuTuスコア80000点台程度の性能だと、始めはそこそこ快適に動いても、アプリを入れていく度に動作がもっさりしてきてしまいす。
RAM3GBは少々不安ですがそこまで深刻ではありません。問題はROM容量です。32GBしかないのにmicroSDカードにも対応していないので、基本的にデータはクラウドストレージに預けていく事になりそうです。
SIMカードの対応が悪い
eSIMなので楽天回線にしか対応してくれません。そもそも他のSIMカードを入れることが出来ないので、他の格安SIMの回線を使うことが出来ないです。
ディスプレイ・カメラも期待できない
ディスプレイは解像度はHD止まりだし、カメラ性能も何時の時代のスマホかと思うほどに低いです。いくらカメラ性能は画素だけが全てではないといっても、このスペックでは写真、動画撮影に期待するのは無理があります。
イヤホンジャックなし
この小型端末なら、デジタルオーディオプレイヤー代わりになるんじゃないかと思いきや、この子にはイヤホンジャックはありません。いちいち変換アダプタを噛まさなければならないため、その用途での使い勝手は悪いです。
小型な点は高評価
現状こういった小型端末はあまり数がないです。そういった中で出てくれたこの端末は、それだけでもありがたい端末です。
さらに小型端末は処理性能が低いものが多いですが、このスマホは高性能とは言えないまでもまだマシなレベルである点は大きな利点です。
総評
良い点
- 小型端末である
悪い点
- 基本性能が低い
- カメラは期待できない
- イヤホンジャックが無い
- 自由度が低い
- eSIMなので完全に楽天モバイル専用
基本的に低性能です。小型端末の中でという括りであれば普通ですが、全体を見ればエントリークラスレベルです。まぁ価格もエントリークラスなので当然っちゃ当然のことですが。
楽天回線のみの対応というのも辛い点です。これでは他社の格安SIMを使うことも出来ません。それにmicroSDカードやイヤホンジャックも非対応なので自由度が本当に低いスマホです。
結論として、メインスマホとして使っていくには中々厳しい端末だと思います。家で固定電話の代わりとして使ったり、仕事用などと割り切ってサブ機としての運用が向いていると思われます。もう少し値段を上げて性能ももう少し色をつけてくれれば使いみちはあったのでしょうが。