Amazonでモバイルバッテリーと言えばまずAnker製のものが目に入ります。しかしそれ以外にもモバイルバッテリーは数多く存在していて、一際目を引くものがソーラーパネルを搭載したモバイルバッテリーです。
スマートフォンよりもデカく重たいそのモバイルバッテリーは、容量がたくさん詰まっているし、ソーラーパネルで自己充電も出来るから便利であると思わせてくれますが、実際は全然そんな事はありません。
今回はAmazonに溢れかえっている、ソーラーパネル付きのゴツいモバイルバッテリーについて解説していきます。
実は微妙なモバイルバッテリー
容量詐欺?効率が悪い?
この手のタイプのものは20000mAhと大変な大容量になっています。これだけ大容量であればスマホの充電も4、5回はできるだろうと思いきや、実際は多くて三回の満充電が限界だったりします。
いくら20000mAhのバッテリーを積んでいても、いくらかの損失が発生するのできっちり20000mAh分充電できるかと言われれば否ですが、これは効率よく充電が出来ているとは言えませんね。
また、購入者の中には分解して調べた方もいるようで、バッテリーが記載値の半分以下しか積まれていなかった、なんて商品も存在しているようです。
ソーラーパネルでの充電効率が低すぎる
実際に手持ちのもので試してみたのですが、一月ほど日のあたりの良い場所に放置しても、LEDランプ一個分も充電はされませんでした。こんなしょうもないソーラーパネルでは充電するだけ無駄どころか、無駄にバッテリーに負荷がかかって劣化を進める要因になりかねません。
端子の工作精度が甘い
充電、給電用の端子が存在するわけですが、その作りが甘いです。場所によって無駄に硬かったりゆるゆるだったりして、ケーブル一つ刺すのも一苦労です。しかも、そのせいか途中で充電が止まってしまう事もあるため、正直信頼性は低いです。
LED照明が付いているが
そこそこ明るいLED照明が付いていることが多いです。これは結構明るく、深夜コンビニに足を運ぶ際に便利だったりしますが、製造会社は単なるおまけとしか捉えていないのか、ルーメンといった単位での数値化をしてくれません。たまたま私が買ったモバイルバッテリーの照明がアタリだっただけの可能性もあるため、最低限数値化したデータを記載するくらいはして欲しいです。
基本売り逃げ
Amazonで販売されている無名メーカーに多いのですが、基本的にこの手の商品は売り逃げされます。保証期間内でも販売メーカー自体が消えてしまっていることもあるので、交換・修理保証などは受けることができません。
モバイルバッテリーは定番のものを選ぶべき
結論として、アウトドア向けだとか照明付きだとか、そういった付加価値を見出す前に、モバイルバッテリーはAnkerなどの大手でサポートのしっかりしたメーカーのものを買うべきです。故障の際に返品不要で新品に交換してくれる場合もあるので、アフターサービスも充実しています。
下手なものを購入しますと、PSE認証が通っていないばかりか、充電中に爆発を起こす危険も伴います。火災の危険もあるものだし、値段が特別高いわけでもないので、モバイルバッテリーで冒険するのはマニアな方だけにしておきましょう。