PC関連商品メーカーとして有名なKingstonのゲーミングブランド、HyperXからワイヤレスゲーミングヘッドセットが販売されています、ワイヤレスは遅延が気になるという意見は最もなのですが、最近は技術の進歩もあってか十分実用に耐えうる無線製品も増えてきています。今回レビューするこのCloud Stinger Core Wireless + 7.1は、無線かつサラウンドサウンドを実現しつつも低価格である中々によい製品です。
スペック
USBドングル接続
独自規格の無線方式を採用しており、遅延は殆ど気になりません、リズムゲームだとなんとも言えませんが、FPSなどのゲームであれば全然実用に耐えうる性能です。
7.1サラウンドサウンド
ワイヤレスでありながらサラウンドサウンドに対応しています。ただその性能は値段相応といった感じであり、定位もそこそこ把握できるかな程度です。それでもこの価格帯でこの機能を搭載してくれたのは感謝です。
音質はやはり値段相応
低音の強いゲーミングヘッドセットらしい音質傾向です。しかし、少々ぼや付いた感じがするのと、高音には弱い事もあり、通常のオーディオヘッドセットと考えた場合は高音質とは言えないです。
また、専用ソフトウェアこそあるもののイコライザ機能は存在していないので、高音にブーストをかける事は出来ません。
あくまでゲーミング向け、低音に特化したヘッドセットです。
マイク性能はそこそこ
特別きれいなわけではありませんが、ノイズキャンセリングマイクを採用しているので、しっかりとキーボードのタイプ音などをかき消して通話が可能です。
超軽量ボディ
無線ヘッドセットは内部にバッテリーを組み込む関係で、重量がそれなりになる事が多いです。しかしこのヘッドセットは約244gと軽量ボディを実現しており、長時間の使用でも首が疲れてくることはないでしょう。
重量の要素からバッテリー容量は少ないことが予想されますが、それでも最大17時間の連続使用が可能です。
総評
良い点
- 実用可能な低遅延
- ゲーミング性能は高い
- 非常に軽量
悪い点
- イコライザは無い
- 音質自体は価格相応
通常のヘッドセットと考えた場合の音質はそれなりでしかないですが、ゲーミングヘッドセットとしてみれば中々の性能を持った製品です。
無線でありながら遅延は気にならないレベルですし、何よりも非常に軽量ゆえ長時間の使用でも疲れにくい設計です。これだけの性能をもったヘッドセットが一万円程度で購入可能というのは非常に魅力的な事だと思います。