SoundPEATS Sonicは廉価版ながら高級感のある見た目と、十分な音質に長いバッテリーと時間とすぐれたTWSでした。そんな名作TWSにパワーアップバージョンが登場しました。
この記事で紹介していくSoundPEATS Sonic Proは、無印版同様の高級感のある見た目と、さらに高音の豊かな音質、さらには低遅延モードなど相変わらず低価格帯とは思えないTWSになります。
製品特徴
見た目が非常に高級感がある
無印版譲りな高級感のあるケースと本体デザインです。ただ本体価格がプロ版故に上がっているので、お値段以上の見た目から、値段相応の見た目になったという印象があります。
多少ケースの色は変わっていますが、他に大きな外見的違いはありません。ケースのLEDが1つだけなので、電池残量がわかりにくい点もそのままなのはどうかと思いました。
ケースの見た目は殆ど変わっていないですが、無線充電に対応したのは大きな利点です。
装着感に関しては、シンプルな形状なので、誰の耳にもそこそこフィットする感じになっています。
音質は迫力のあるドンシャリ
音質的にはドンシャリではあるのですが、高音域に重きを置いた音質となっています。使用しているドライバがバランスド・アーマチュア2機なので、だいたい想定していた感じでしょうか。
低域はこれまでのSoundPEATS系のイヤホンと比べると、だいぶ控えめな印象を与えてきます。
ボーカルを主要とした中域に関しては、一番引っ込んでいる感じです。歌ものをよく聞く人にはちょっと向かないかなと思いました。
音質だけみると無印Sonicとはかなり違った感じになっているので。形状以外は後継機とは違うかなと思いました。
15時間という異次元の再生時間
連続再生時間はなんと15時間です。ここまで長時間再生できるTWSは他の価格帯を探しても中々見かけません。
ケース込みであれば35時間の仕様が可能となります。こまめに充電する必要のない製品です。
物理ボタンを採用している
この価格帯特有の感度の悪くて使いにくいタッチセンサー式ではなく、物理ボタン式での操作を採用しており、誤操作を起こす心配はありません。
それ自体は非常に喜ばしいことですが、それもあってか防水性能はIPX5どまりです。汗程度であれば防護してくれますが、雨が降っている日に使うのはちょっと怖いですね。
コーデックも軒並み対応
採用しているチップがQCC3040です。よってSBC、AAC、そしてaptX adaptiveと、主要なコーデックには軒並み対応しています。iPhoneからandroidスマホまで、幅広く使っていくことが可能です。
aptX adaptiveに関しては、スマホ側が対応していない場合は通常のaptXとして機能します。
ゲームモードあり
ゲームでも問題なく楽しめる低遅延モードも搭載されています。流石に音ゲーは厳しいでしょうが、FPSやTPSであれば問題なく使用可能です。
まとめ
良い点
- 価格なりの高級感
- 高音の豊かなドンシャリ
- 長時間再生可能
- 物理ボタン式
- ケースの無線充電対応
- コーデックが充実している
- 低遅延モードあり
悪い点
- 防水がIPX5どまり
- ケースの電池残量がわかりにくいまま
- 値段の上昇
Sonic Proのアッパーバージョンではありますが、正直差異が多少の色違いとケースのワイヤレス充電、そして音質くらいしかないのが微妙です。
特に音質はこれまでのSoundPEATSの音が好きだったという人には、受けるか受けないかわからない、別系統な音質になってしまっています。
そんな進化しているというには微妙な違いしかないのに値段はそれなりに上昇しているので、あえてPro版を購入する理由はないかなと感じました。
バランスド・アーマチュアの音が好き、という人であれば買ってもいいかなといった程度の製品です。
個人的には無印版の購入をおすすめします。