ゲームを遊んだり絵を書いたりなど、ネットサーフィンや事務作業以外の何かをするならノートパソコンよりもデスクトップのほうが向いているとされます。なぜならデスクトップ型のほうが高性能なものを用意し易いからです。
しかし、一口にデスクトップパソコンといっても、その大きさは物によってマチマチです。そこで、この記事ではデスクトップパソコンをサイズ別に解説していき、購入者が本当に必要なデスクトップパソコンを選ぶ基準にできる助けにしていきたいです。
サイズ別デスクトップパソコン解説
ミニPC
サイズ感:手のひらサイズ~国語辞書くらいと幅広い
スリムタワーPCよりも小さなパソコンです。このあたりはサイズ感的に色々あって、人によってはこれはデスクトップは言わないんじゃないかという意見もありそうです。
この項目では、主に国語辞書くらいから手のひらに収まるサイズのパソコンのことを指しています。
割りと昔からこの手のパソコンはあったのですが、最近はIntelが高コスパ低燃費低発熱のN100やN95を販売したこともあって、小型ながら事務作業やネットサーフィン程度は難なくこなせる性能のパソコンが増えてきています。
ただやはり小型ということもあって、グラフィックボードは積めないのでゲーム用途には向かないです。あくまで事務作業とネットサーフィン、あとはYoutubeなどの動画視聴向けのパソコンと言えます。テレビに繋いでNetflixを見るとかいった使い方もできるでしょう。
価格的にも非常にお手軽で、本体価格は3万円を切ることが多いですし、PCモニターを合わせても5万円はいかないでしょう。
スリムタワー型パソコン
サイズ感:幅100mm 奥行き440mm 高さ370mmほど
細長いタイプのデスクトップパソコンです。最近では数が減りましたが、一昔前の家電量販店でも各メーカー主力のパソコンとして売られていた型のパソコンです。近年では一体型やノートパソコンに駆逐され気味ではありますが、企業向けのリース品ではまだ見かけることも多いです。
通常のデスクトップパソコンと比べれば小型で比較的場所を取らないという利点はあるのですが、搭載できるグラフィックボードがロープロファイル仕様で限定的だったり、内部が狭い分排熱の関係であまり高性能CPUを積んで高負荷をかけるような使い方には向かなかったりします。
最初に紹介したミニPCと比べればパワフルなものの、性能的には中途半端でクリエイティブな作業やゲームにはそこまで適さないという問題があるので、個人で使う分にはおすすめできないですね。
仕事で使うPCで、事務作業をとにかくストレスなく行いたいという目的なら良いので、個人事業主や零細企業などが、ビジネス用途のために買うパソコンだと思います。そこそこの規模の企業ならリースになるでしょうしね。
ミニタワー型パソコン
サイズ感:幅175mm 奥行き420mm 高さ360mmほど
後述するミドルタワー型と比べると、身長が低いもののほかはそこまで大差のないサイズ感です。スリムタワーと比べると、普通の規格のグラフィックボードも積めたりします。
ただこれ、正直あまりおすすめできないです。
まずメリットであるサイズの小ささですが、高さ以外は本当に大差が無いんです。基本的にデスクトップパソコンって、足元かモニター横か裏に置くことが多いと思いますが、その置き場所でこの高さが低いという点がメリットになることって殆どないと思います。
にも関わらず、狭くなったから排熱性能が落ちてるし、整備性と拡張性も悪くなってしまっているので、これを選ぶ意味が殆どないと思います。安売りしてたとか、そういう値段的な理由がないのであれば、普通はミドルタワー型を買ったほうが良いと思います。
ミドルタワー型パソコン
サイズ感:幅180mm 奥行き430mm 高さ430mmほど
デスクトップパソコンで最も多いサイズと言えば、このミドルタワー型だと思います。排熱性能や整備性、そしてサイズが最もバランスがよく扱いやすいからです。実際多くのBTOメーカーのゲーミングパソコンでは、このサイズの製品が多く見られます。筆者が使っているデスクトップパソコンもこのミドルタワー型に該当します。
とりあえずゲーミングパソコンが欲しい人は、このサイズのものを買っておけば間違いないでしょう。
フルタワー型パソコン
サイズ感:幅270mm 奥行き610mm 560mmほど
デカァァァァァいッ説明不要!!
いや説明はしますけどね。とにかくデカくて重たいのがフルタワー型パソコンです。写真の商品リンクはケースだけの販売品ですが、それでも10kg超える重さです。もう筋トレできますよ筋トレ。
もちろん整備性は格段に良いですし、拡張性もばっちりなんですけど、明らかに普通のユーザーには持て余す大きさです。単にゲーマーで高性能を求めても、ミドルタワー型のパソコンでもGTX4090も普通に搭載できますし。というかBTOパソコンでもフルタワー型のゲーミングパソコンなんて中々見ないですし。
じゃあどういう人が使うかというと、本格水冷で魅せるためのインテリアを作りたいとか、スレッドリッパーみたいな一応一般向けで売ってるけど、どう考えてもロマン派な大型CPUを使ったパソコンを組み立てる上で買うものだと思います。
ちなみに単純なケース自体の排熱に関しては、ミドルタワーくらいで十分だし、そこまで変わらないかと。このケースのサイズを活かすなら、その分だけで排熱用のケースファンを用意しなきゃいけないので、パーツ代も電気代も余計に掛かるので負担も大きいですし。
まとめ
性能を求めるならミドルタワー型を、ゲームはしないカジュアルな使い方であればミニPCを買うのがおすすめです。