ゲーミングパソコンはデスクトップが至高。ノートパソコンは論外という風潮は昔からあります。しかし、実際何故ノートパソコンはやめておいた方が良いのかという事までは、あまり知らない人は多いと思います。
そこで、この記事では何故ゲーミングパソコンにおいて、ノートが避けられる傾向にあるのかを纏めて行きたいと思います。
ゲーミングノートパソコンが忌避される理由
コストパフォーマンス的な観点
まずゲーミングノートパソコンって、同じ性能を求めた場合は基本的にデスクトップよちも高く付いてしまいます。それは独自の排熱システムとか、金型を用意しなければならない問題もありますし、それらの設計や開発にどうしてもお金がかかってくるからです。
デスクトップに関しては、もうパーツからしてありふれているので、その面でのコストはかなり低くなってくるわけです。
また後述であげる排熱的な問題から、CPUやGPUにサーマルスロットリングが働きやすく、カタログスペック上では同じでも実性能は1段下になりやすい点も問題です。
耐久性能の不安
ノートパソコンって色々一体化していますよね。ディスプレイ、キーボード、タッチパッド。これらが故障するリスクがどうしてもついて回ります。
また、デスクトップと違ってどうしても板状にパーツを収めるという制約のせいで、内部に熱が籠もりやすくて排熱が追いつかず、この熱の問題でパーツが劣化しやすいのです。
基本的にパソコンは高性能であればあるほど熱を持ちます。よってゲームが遊べるほどの高性能ノートパソコンであれば、その分かなりの発熱となり、ハードウェア面でかかる負担はかなりのものとなります。
爆音マシンの可能性
前述で上げた発熱の問題はをある程度解決するには2択です。一つはCPU、GPUにあらかじめリミッターを設けておいて、発熱をあまりしないようにすることです。ただこれをすると性能はもちろん低下しますし、だったらあまり発熱しないパーツ選択にしてコストカットしたほうが良いとなります。
そしてもう一つの択は、冷却システムをガンガンに効かせることです。発熱しても冷却さえ前に合えば、処理装置にかかる負担は軽減されますから。ただこれって結局は冷却ファンが引っ切り無しに稼働するということになるで、その回転音がものすごくうるさく感じることになります。
加えてこういう可動するパーツはやはり摩耗していくものなので。処理装置が無事でもファンがぶっ壊れて、結局冷却装置が破損した結果CPUとGPUも壊れる、ということになります。
結局問題を先延ばしにしているだけです。
パーツ交換での修理が難しい
例えばデスクトップのゲーミングパソコンが故障したとしましょう。けれど、デスクトップパソコンって、自作PCというジャンルがあるように、組み立て自体はそこまで難しくはありません。インターネットで教材になる情報はいくらでも転がっていますし、グラボの交換とかなら、本当に簡単な作業です。
しかしノートパソコンですと、そうではありません。そもそもノートパソコンというものは分解することは想定して作ってないことが多くなっていますし、仮にうまく分解できたとしても、一般的な汎用パーツは使っていないことが殆どなので、交換用の部品を仕入れるのも難しいでしょう。
そうなるとメーカーでの修理になると思いますが、保証期間が切れている場合は当然お金もかかります、その額もかなりのものとなるでしょう。
まとめ
- 値段が高く付く
- 性能で劣る
- 耐久性に不安がある
- 爆音の可能性
- 整備性が劣る
これらの問題がのしかかっているので、ゲーミングノートパソコンはあまりおすすめされません。場所を取らない、設置が簡単というメリットはあるのですが、それ以外は下位互換的な面が強くて問題があります。
ただ転勤族でそれこそ半年に1回以上引っ越ししてて、独身や単身赴任で部屋が狭いという人であれば、ゲーミングノートパソコンも価値があると思います。