ヘッドホンを使う上で問題になってくるのが、イヤーパッドの劣化です。合皮レザー製だと撥水加工気味で多少水分を弾くものの、どうしても経年劣化でボロボロになってしまいますし、ベロアだと多少経年劣化はマシになるものの、今度は汗を吸いやすいものが多いので、それが原因で劣化してきてしまいます。
イヤーパッドにカバーを付けるという方法もありますが、このカバーはヘッドホンによっては空気穴を塞いでしまったりすることもあって、意外と扱いにくかったりします。
そこでこの記事では社外品として販売されている互換性のある、SOULWIT 冷却ジェル イヤーパッド についてレビューしていきます。筆者愛用の開放型ヘッドホン、SONY MDR-MV1でも使える製品です。
製品特徴
極めてオーソドックスなタイプの変えイヤーパッド
ヘッドホンのイヤーパッドの取り付け方は色々とあるのですが、この製品は極めてオーソドックスなタイプのイヤーパッドになっています。裏面のビロビロ部分をヘッドホンのくぼみに引っ掛けることで取り付けできる形式のものとなっているので、特殊なヘッドホン以外であれば、サイズが適合していれば大体のものと使えます。
為に見かけるものとして、爪などのロック機構を使って固定するタイプのヘッドホンでは使えませんので、購入時には自分のヘッドホンについて調べて置く必要があります。
逆を言えば、こういった一般的な固定方法を使っているヘッドホンであれば、サイズさえあっていれば大体取り付けできる製品ということでもあります。
MDR-MV1でも装着可能
本製品は縦90mm横112mmのサイズです。筆者が使いたいヘッドホンの純正イヤーパッドは縦88mm横110mmなので、ほんのちょっとだけこのイヤーパッドの方が大きいです。
ただイヤーパッドってソフト素材、クッションなのでサイズ感なんてのは、結構個体差もあるし柔軟性もあります。なので2mm程度のサイズ差であれば問題なく取り付けることが可能です。
事実、筆者も無事このイヤーパッドの装着に成功しています。純正品よりも引っ掛けるビラビラの面積が広めになっている関係で、少々取り付けには手間がかかるのですが、サイズ感的にはまったく問題なく取り付けできているのがわかると思います。
ものとしてはかなり良い
サードパーティ製の安物だし、あまり良いものではないのではと思う方もいるかと思います。実際、あちらは結構特殊な質感をしている製品で、それに比べるとこの商品は一般的なベロア生地と冷却ジェルの複合タイプなので、見た目からして違いはあります。
ただ。ペアで2980円という価格を考慮せずとも、見た目の上ではまるで安物感なんてありませんし、肌触りも大変良い製品になっています。
仮にこのイヤーパッドが純正として採用されていたとしても、ビラビラ広めが理由の取り付けの面倒さを除けば、特に不満は出ないかなと言った程度には良いものになっています。
価格が純正より安いし買いやすい
あとこういっちゃなんですが、純正品の方は価格がやけに高いです。なんと4280円します。ペアじゃないですよ。シングルです。なので両方買い替えようとしたら8560円もします。しかもAmazonでは売っておらず、あまり知名度のないオーディオ通販専門店とかを利用しないといけません。
eイヤホンでも買うことは可能ですが、少なくとも通販だと在庫がないことも多いですし、4510円とかなっていて割高でした。
それと比べるとこの製品は、価格も半額以下ですしモノ自体も良い。Amazonで買えるので購入も面倒くさくなくて、何より汎用品故に大量生産されており品薄になったりはしにくいというメリットもあります。
あと、筆者は夏場に使うことも考えて冷却ジェルを選択しましたが、普通のベロアタイプのものも販売されているので、冬場冷えそうなのはやだという人はそっちを買うと良いでしょう。
装着感は本家よりよいかもしれない
肝心の装着感の話ですが、なにげに純正よりもよかったりします。実は厚みはこちらのほうがぶ厚めになっている関係でクッション性が高いらしく、より長時間装着していても疲れにくいという点が向上しているのです。
もちろん、音質が著しく変化する、劣化するということもないので、この製品はなかなかに使い勝手のよいイヤーパッドだと思っています。
まとめ
ただ安いだけではなくて、ちゃんと実用的でもある優良なサードパーティ製イヤーパッドだと思います。ベロアということで汗を吸って劣化しやすいという面は純正と変わらず問題点にはなるのですが、価格が半分以下ですので、劣化が進んでも買い替えしやすいのも良い点だといえるでしょう。
皆さんもヘッドホンのイヤーパッドが傷んだら、こういった社外品のイヤーパッドに交換してみるのも良いでしょう。
