SONYから販売されるPlayStation 5 Proという据え置きゲーム機ですが、かなりの高額故に色々と悪い意味で有名になっています。ただこれを擁護するためなのか、ゲーミングパソコンのライバル機だからこのくらいの価格は当然。むしろ高コストパフォーマンスだと言い張る意見も見かけます。
実際にこの意見が正しいのかと言うと、答えはまあノーでしょう。この記事ではPlayStation 5 Proが、ゲーミングパソコンとライバル、相互関係ではないことについて解説していきます。
PlayStation 5 Proがゲーミングパソコンのライバルになり得ない理由
コストパフォーマンスが良いは嘘
PS5 Proの価格は16万8980円になります。メモリやCPUが実際どれほどのものになるかはわからないのですが、グラフィック性能的には、ゲーミングパソコンのグラボでいう所のGeForce RTX 2080相当だと言われています。このグラフィックボードは確かに高性能ではあるのですが、二世代型落ちしたハイエンドグラボなので、この製品のグラフィック性能も、ゲーミングパソコン的には二世代型落ち品であると言えるでしょう。
現行世代でいうと、コスパに優れた廉価版モデルの4060に近しい性能であるので、これを搭載したゲーミングパソコンと比較したいと思います
- PS5 Pro 168,980円
- G-GEAR GE7A-C242/B 163,300円
対抗馬には、パソコン関連のショップであるTSUKUMOの販売するBTOゲーミングパソコンをチョイスしました。価格的には僅差で若干PS5 Proのほうが高いのですが、こちらはWi-Fiモジュール付きかつSSDの容量が大きいし、専用のコントローラーも点いてくるので、ハードウェア面では若干お得感があるかもしれません。
このように、機械的な面では確かに若干お得に感じるのは事実ではあるのですが、前年ながらPlayStationシリーズは有料サービスであるPS Plusへの加入がほぼ必須になっています。年間約6000円からです。
PS Plusがどういうものかわからない人向けに簡単に説明すると、一部の有料ゲームをダウンロードできたり、一部ゲームの割引、クラウドストレージ機能にオンラインマルチプレイができるようになります。
このうち前の3つまでは良いでしょう。しかし最後のオンラインマルチプレイが実質有料というのは頂けない。こんなの無料でも当たり前の機能だと思います。
ライバルである言われているゲーミングパソコンでは、たいていのゲームでオンラインマルチプレイするのに追加料金はかかりません。大手であるSteamでもEpicGamesでも、そんなことでお金を取ったりはしません。
なので、この有料サービスが事実上必須という部分があるので、この時点でコストパフォーマンスで敗北してしまっています。
ゲームにあった操作方法が選びにくい
ゲームには色々種類があり、そのゲームによって最適な操作方法というものがあると思います。例えばAPEXだとコントローラーのほうが優れていると言われていますが、その他のFPSゲームではキーボードとマウスのほうが戦いやすいという具合です。
ゲーミングパソコンであれば、キーボードとマウス、コントローラーの2種類好きな方を選ぶことができるのですが、基本をPlayStation 5 Proではコントローラーのみになっています。
一応キーマウを接続すること自体はできるのですが、結局それは文字入力なんかで使うことを想定したものであり、ゲーム自体はキーマウに対応していないということが多いのです。
なのでこのあたりの融通が効かないという問題は、大きく負けていると思います。
コントローラーの種類は少ない
コントローラーの種類は残念ながら少ないです。まずPS5 ProとかXboxとかのゲームハード向けのコントローラーって、基本的に公認ライセンスが必要なんですよね。このライセンスを取るのにお金がかかる為か、数が少ないんです。
加えて世界的に見れば、Xbox配列のほうが主流らしくて、比較するとPS配列のコントローラーってかなり数が少ないんです。
ゲーミングパソコン向けのコントローラーであれば、それこそ山程種類が存在していますし、ライセンス取得する必要がないぶん、安くて高性能な製品もかなり多いです。
周辺機器の値段が高めで、種類も少ないというのは、やはり大きなマイナスポイントだと思います。
そもそもゲーミングパソコンってゲームしかしない製品ではないので
PS5 Proはゲーム特化のハードウェアです。据え置きゲーム機なんだから当たり前ですよね。一応ネットを見たりも出来ますが、その利便性はどうしてもパソコンにはかなわないわけで。
比べてゲーミングパソコンはパソコンです。ゲーミングというのは別にゲームに特化しているという意味ではなくて、ゲームもできるくらい高性能なパソコンであると認識してください。これ一台でクリエイティブな作業も可能です。ゲームしながら配信とかね。
結局ものが違うんですよ。PS5 Proとゲーミングパソコンはまったくの別物で、そもそも土俵が違います。たかだかゲームが出来るだけの機械を、ゲーミングパソコンのライバルとかい言っちゃうのは大きな間違いです。
性能的にはコストパフォーマンスが良い? じゃあお前PS5 Proでイラスト書いたり動画編集できるのかよ? PS5 Proはゲームハードで、ゲームハードで168,980円は高いんですよ。
PlayStationが好きなのは結構ですが、盲目的に愛し、信者のようになってしまうのは駄目だと思います。高性能なハードでゲームをやりたいならばゲーミングパソコンのほうが遥かに良いですし、カジュアルに遊びたいなら任天堂スイッチを買ったほうが良いですよ。