最近は5000円以下でも買える、aptX対応の完全ワイヤレスイヤホンが増えてきました。そんな中で個性を出していくのは難しいものでありますが、このENACFIREのE18 Plusは、ケース充電が無線で可能という個性を出しています。しかし、良いのはケースだけというわけではない。イヤホン本体も中々のクオリティを誇っています。
基本スペック
Bluetooth 5.0を採用
定番となりつつあるQualcommチップを採用することで、Bluetooth5.0を採用しています。比較的安定した接続性能を持つが、うどん型ほどの接続強度はない。満員電車では使用は控えたほうが良いでしょう。
Bluetooth5.0標準の10mな接続距離が保証されます。ただし、これは障害物がない場合なので、実際はもう少し減ります。それでも、トイレに立つくらいであればとくに接続が切れることはないでしょう。
aptXコーデック対応
QualcommのQCC3020チップを使用していますが、対応コーデックはSBCとaptXだけです。このチップは必ずAACに対応できるものかと思っていたのですが……
高音を重視したすっきりした音質
このイヤホンは高音を重視した作りになっており、全体的にすっきりした音質です。低音はそれほど主張して来ませんが、存在感はあります。中音は低音よりは出ていますが、やはりそこまで主張はしません。
連続再生8時間
なんと8時間の連続再生時間を持っています。低価格帯ではトップクラスの時間であり、まずバッテリーの持ちで不満を感じることはないでしょう。
ケースを合わせると48時間もの長時間使用可能となります。5回程度充電可能なので、手間が減ります。
物理ボタン採用
物理式のボタンなので、操作性に置いては不便することはないです。押し心地も硬すぎず柔らかすぎず、ちょうどいい塩梅です。ボタン部分は凹みのあるデザインになっていて、手触りで見つけやすいようになっています。
ただ、音量調整機能は無いので、端末から設定する必要があります。
IPX7防水に対応
ほぼ完全防水です。ちょっとくらいであれば水の中に落としても壊れる心配はありません。ジムでも豪雨の日でもガンガン使っていけます。
その他の特徴
Qi無線充電対応のケース
ケースの充電は無線に対応しています。有線だとmicroUSBなので、TypeCに統一している人にはありがたい機能ですね。ただ、無線だと充電速度は遅いので、過度な期待は厳禁です。
全体的にクオリティの高い見た目
ケースは側面に金属コーティングが施されているのか、ひんやりとしていています。見た目にも美しいです。しかし蓋の部分がプラスチック感丸出しな上に、マグネットでの吸着もないのでカバンに裸で突っ込んでおくのは少々不安です。
イヤホンの質感も良いもので、成型色とは違う落ち着いた塗装がされています。
左右分離別々に使用可能
QualcommのQCC3020チップ共通の項目で、左右別々のイヤホンとしても使用可能です。左右で別の機器に繋ぐことも出来るし、片方ずつ使うことで擬似的に長時間使用を可能とします。しかし、もともと8時間の連続再生時間なので、バラバラに使って使用時間をかさ増しする必要性はないと思われます。
総評
このメーカーは少々サクラレビューが多いとかで、海外でも散々な評価のイヤホンが多かったです。しかし、このモデルに関しては決して悪い品質ではなく、音も良いし見た目も良いと中々のコストパフォマンスを持っています。ケースの蓋部分で手抜きしてしまっているものの、Qi無線充電に対応しているなど、格安完全ワイヤレスイヤホンの中では大分意欲的な商品となっています。
AACに対応していないのは残念ですが、iPhoneなどのApple製品を使わないのであれば、良品ですので、購入を検討してみてはどうでしょう。