2019年度末、完全ワイヤレスイヤホン界隈に突如名乗りをあげたのはBOMAKERであった。ここは一度スピーカーを出したことこそあれど、別にオーディオブランドというわけではなかった。
そんな期待値の低いブランドが、鳴り物入りで取り出したのは5000円を切る価格帯でありながらaptX対応で小型という、とんでもない完全ワイヤレスイヤホンでした。
基本スペック
Bluetooth 5.0を採用
安定のBluetooth5.0を採用。小型故、接続強度がそこまで強くないが、多少の人混み程度であれば問題なく音楽を楽しめます。
転送距離も期待値である10mはあるので障害物があれば少々距離が短くなってしものの、トイレに立つくらいであれば音切れの心配はいらないでしょう。
AAC、aptXコーデック対応
AACとAptXコーデックに対応している。QualcommのQCC3020チップの恩恵です。少々遅延が目立つため、動画では口パクのずれ込みが気になるのが玉に瑕。ゲームもやはり向いていません。
しかし、音楽コンテンツを楽しむ用途であればこれほどのコスパは中々ないです。5000円以下でaptX対応なんてそうはないでしょう。
中高音を意識した音作り
グラフェンドライバーにより力強い音圧を齎します。しかしここで低音ガンギマリにしないのがBOMAKER流。あえて低音は控えめにして、中高音を大切に仕上げる事により、艶のあるバランスの良い音質を実現しています。ヴォーカル曲を聴くのに適しています。
連続再生6時間
最近の完全ワイヤレスイヤホンでは標準的な長さを実現しています。これだけあれば頻繁に充電する手間も減るので、面倒臭さはぐっと減るでしょう。
ケースの方は4回のフル充電が可能な標準的なスペック。蓋をあけると4つのインジケーターLEDがあるので、そこで残量を把握できます。
ボタンは物理式
しっかりとした押し心地のあるボタン式。始めのうちは少々硬いですが、使っているうちに馴染むのかスコスコ押せるようになってきます。低価格モデルにもかかわらず音量調整が可能なので、操作性利便性ともにバッチリです。
IPX7完全防水に対応
ほぼ完全防水に対応しているので、状況を問わずに使用可能です。ジムでもシャワーでも好きな場面でガシガシ使っていけます。
その他の特徴
圧倒的小型モデル
このモデルはかなり小型なイヤホンである。イヤホン本体も小さめであるが、ケースも結構小さめで、SoundPEATSのtruefree+のケースと比べても一回り近く小さいです。
これだけの小ささでありながら、連続再生時間も標準的な範疇に収まっているのは、技術力の高さが伺えます。
マットなつや消しボディ
指紋や傷の目立ちにくい、マットなつや消し加工がされています。ベタベタ触ろうがポケットに入れようが傷みにくいので、気軽に持ち運びができるでしょう。
左右分離モード
QualcommのQCC3020チップなので、左右別々のイヤホンとしても使用可能。左右で別の機器に繋ぐことも出来るし、片方だけ使って擬似的に12時間連続再生することも可能です。
総評
突如として現れた年末の魔物たるSiFi。その性能はコスパ番長といって差し支えないレベルであり、音楽再生においては文句のつけようのない高性能品だ。音量調整も可能なので細かいところも行き届いています。
唯一遅延だけが気になるものの、QCC3020機は軒並み遅延はするので仕方がないと割り切るべきです。安くてaptX対応機がほしいなら、この機種は間違いなく候補に上がってくるでしょう。