良いイヤホンを鳴らすのであれば、良い再生機器が必要になります。ですのであまり高いDAPは使ってこなかったのですが、イヤホンのレビューも多くしているのに、バランス接続のできないDAPしかもってないのは問題あるかなとも思っていました。
そんな時にTwitterの方でフォロワーさんから「このDAP良いよ」とおすすめされたので、せっかくだからと購入してみたのがiBasso Audio DX160 ver.2020です。これがすごく良い商品だったので紹介していきたいと思います。
製品特徴
エントリー帯なのに高級感溢れる
このDX160 ver.2020のパッケージは、ものすごい高級感があります。本体も決して安っぽい見た目ではないし、これが4万円で買えるデジタルオーディオプレーヤーとはとても思えません。
付属品も豊富
付属品かなり豊富で、編み込み式のUSB TypeCケーブルに透明TPUケース、保護フィルムも2枚付いてきます。ただこの付属の保護フィルムはあまり良いものではありません。微妙に小さいし、指紋も付きやすいので、気になるなら新しく別のものを購入したほうが良いでしょう。
あとは簡易マニュアルとサンキューカードなどの紙類がついてきます。操作は難しくないので読まなくても問題ないでしょう。
AndroidOSを採用
DAP用にカスタムされていますが、AndroidOSを採用しています。最初はGoogle playが入っていませんが、APKPureというマーケットアプリからGoogle playをインストールすることも可能です。
私はあまりアプリをインストールして動作を重くしたくなかったので、APKPureでブラウザアプリをインストールした程度です。
より音質を向上させる方法に、MangoOSをROM焼きするという方法もありますが、これはメーカー保証外になりかねないのでまだやらないです。Mango OSの導入は、もう少し経ってから行いたいと思います。
MicroSDは必須
一応本体ROMも32GBありますが、この容量では心許ないのが現実です。MicroSDカードに対応しているので、そこそこ容量のあるものを買うと良いでしょう。ハイレゾ音源を使う場合は、書き込み速度の早いものを推奨します。
動作はもっさりだが音質は良い
使っているSoCが貧弱だし、RAMも少ないので動作はもっさりしています。あと発熱も結構します。そこは4万円という価格を考えれば仕方ないかな。ただ普通にネットを見る程度なら問題はないですね。
音質は非常に良いです。CS43198という高級DACチップを2つも搭載しており、非常にパワフルに音を出力することが可能です。また、通常の3.5mmジャックだけでなく、バランス接続の4.4mmジャックにも対応し、より高音質で音楽を楽しむことが可能です。
無線周りは少々貧弱かも
Wi-FiやBluetoothの接続がたまに切れる事があります。特にWi-Fiは弱々で気づけばしょっちゅう接続が切れている程です。Bluetoothに関してはたまにぶつぶつ言う程度なので、初期の頃の酷い通信強度と比べれば改善されているようです。
ただ、とにかくWi-Fiが弱く、速度もあまりでないせいか、ストリーミング再生は環境次第では厳しいかもしれません。
まとめ
良い点
悪い点
- 動作がもっさりしている
- 発熱しがち
- RAMもROMも少ない
- 付属のフィルムは微妙
- 無線に弱い
4万円という価格は人によっては高いと感じるかもしれません。しかし、DAPの中ではエントリー帯と言っていい製品です。にも関わらず音楽再生という機能面では非常に充実しており、確実に4万円以上の価値はあります。
動作のもっさりや発熱という問題はありますが、いずれも使えない程ではないです。音楽再生の曲選びではまるで問題にはならないし、なんなら普通にネットサーフィンもできます。
高音質で音楽を楽しみたいという人におすすめする入門向けDAPです。