皆さんはポタオデを楽しむ際、イヤホンやヘッドホンを何につないでいるでしょうか。多くの人はスマホに繋いで運用していると思います。
しかし、最近は中華イヤホンがインフレ的に高品質低価格なものを出してきたこともあり、スマートフォンでは駆動力不足で本来の音を鳴らせないなんて事もでてきました。
今回の記事では、比較的安価に購入可能な初心者におすすめのデジタルオーディオプレーヤーを紹介していきます。
選考基準について
価格帯は最大で6万円以下
まずは低価格を謳っているので、価格帯は最大でも6万円を切る程度としています。6万円は低価格ではないという意見もあるでしょうが、デジタルオーディオプレーヤーのハイエンドは、それこそiPhone12 proが霞むほどの効果なモデルも多いので、6万円以下というのは割とリーズナブルな価格帯です。
また、あくまで最大でなので、もっと安いDAPも紹介するのでご安心ください。
バランス出力に対応している
中華イヤホンにはリケーブル可能なものが多く、ケーブルも安く購入可能なので、バランス出力を試してみたくなる人も多いと思います。
しかし、これで再生するにはデジタルオーディオプレーヤー側も対応している必要があります。アンバランス接続に限れば、もっと安い機種も多いのですが、今回はいつかバランス出力を試したくなることも考慮して、それが可能な機種を選択肢ました。
おすすめのDAP3選
Cayin N3Pro
このDAPの特徴はなんと言っても真空管を搭載していることです。この真空管が作用するのは一般的な3.5mmのアンバランス、シングルエンド出力に限ります。
それでも真空管サウンドが6万円以下で聞けるというのは他にない、面白いDAPです。モード切替で音質をがらりと変える機能も搭載されていて、一粒で2つ以上美味しい製品です。
また、4.4mmのバランス出力もかなりパワフルでウォークマンのZX300のおよそ8倍もあります。これだけの駆動力があれば、ヘッドホンでも鳴らしきれないといった事態は起きにくいでしょう。
ただし、このDAPは残念ながら、今流行りのAndroid DAPではありません。一応Wi-Fiには対応しているのでストリーミング再生も可能ですが、泥DAP程の利便性はないので注意が必要です。
iBasso Audio DX160 ver.2020
なんと4万円以下という非常にリーズナブルな価格で、4.4mmのバランス出力に対応しているという素晴らしいDAPです。駆動力も高く、たいていのイヤホンであれば鳴らし切ることが可能です。
Android DAPなので利便性も高く、ストリーミング再生もしやすい方だと思います。また、これはメーカーの保証対応外ですが、非公式のMango OSを導入する事により、有線接続の音質をさらに向上させることが可能です。
ただし、処理能力が低く、Wi-FiやBluetoothの無線周りの接続強度が弱く、さらにバッテリー持ちもそこまで良い方ではないという弱点も存在します。
価格的には低価格で、初心者にもぜんぜんおすすめ可能ですが、明確な弱点や改造手段が存在している分、上級者向けでもあるという面白いDAPです。
SHANLING M3X
こちらも4万円以下、ちょっとDX160よりも安いくらいで購入できるDAPです。
DX160と比べるとコストパフォーマンスが更に良好になっています。機能的にも4.4mmのバランス接続対応、Android OSにも対応していて、実に扱いやすい製品になっています。積んでいるSoC的にも、DX160よりは処理能力が高いです。
音質的な面でも上位モデルのM6 proと同じDACチップを搭載しており、流石にまったく同じ音質とはいえませんが、それでも非常に素晴らしい音質です。
DX160と比べると、Mango OSのような改造手段が無い点で劣りますが、それ以外では実にしっかりとした作りになっていて、今初心者におすすめするならこちらかなという印象が強いです。
まとめ
- 真空管で自前の音源を楽しむならCayin N3Pro
- Mango OSを導入し有線で音楽を楽しむならiBasso DX160
- 初心者向けならSHANLING M3X
やはり一番おすすめなのはSHANLING M3Xです。とにかく手堅くまとまっているし、何気に見た目も一番拘っているようなかっこいい印象を感じます。価格も一番安いですし、まず初心者はこれを買うのが最適でしょう。