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GIGAスクール構想の推奨スペックが酷すぎる

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皆さんはGIGAスクール構想というものを聞いたことがあるでしょうか。これは簡単にいうと学校教育の場で生徒たち一人ひとりにパソコンを与え、IT関連のプロフェッショナルとなるべく人材を育成しようというものです。
義務教育期間の子どもたちはスポンジのように習った事を吸収できるし、現状のIT関連では大幅に遅れを取っている日本の未来を明るいものにする考えとしては素晴らしいと賛同しますが、この与えるパソコンの推奨スペックがあまりに酷いです。この記事ではその酷い推奨スペックについてツッコミを入れていきます。

GIGAスクール構想の推奨スペック

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(文部科学省発行のPDFから引用)

 

CPUが酷い

まずノートパソコン向けのCPUがCeleron、それも2016年以降のものなら何でも良いというあまりにも酷い選別方法が問題です。
これがまだ最新のCeleronであればマシですが、2016年とか5年近くも前の廉価版CPUでも大丈夫としている点が酷いです。こんなCPUを積んだPCでは動作があまりにも重くて、それこそOfficeソフトでもプチフリーズを頻発することでしょう。

 

ROMが酷い

まず64GBではWindows10の大型アップデートがあった際に、容量不足で失敗する可能性が出てきます。またSSDを指定していないので、遅くなる原因となるeMMCをROMにしても問題ないことになってしまいます。
またデータの保存容量的にもクラウドストレージに頼ることになるので、いちいちアップロードとダウンロードをする事になり、低スペな事もあって無駄に時間を消費する事にも繋がります。

 

RAMが酷い

4GBはWindows10がギリギリ動くラインのメモリ容量です。まともに使うのであれば8GBは欲しいところです。
メモリ容量が少ないと、ここもまたフリーズを起こす原因になるのですが、何故こんなスペックにしたのか。

 

 

こんな性能ではパソコン嫌いになるぞ

好きこそものの上手なれという言葉があります。好きなものであれば打ち込むので、その技術も向上しやすいでしょう。
しかし、こんな使うたびにフリーズを引き起こし、スマホと比べて明らかに性能で劣るようなパソコンの使用を強要された時、貴方はパソコンを嫌いにならずにいられますか?

実際、すでにこの構想に基づいた低スペPCの配布が始まっており、各SNS上で生徒たちの生の声が散見しますが、その殆どがこのパソコンに関して不満を述べています。パソコン、ITのプロフェッショナルを作るはずなのに、結果的にパソコン嫌いを増やしてスマホでいいやという空気を作り出しています。

 

企業も企業で酷い

はなから学校に売りつけるために、企業もこのGIGAスクール構想に合わせたPCを割高で販売しています。ア○リスとかね。学校や自治体側で採用検討を行うのは、やはりパソコンについて知らない年配の教員が多いようで、有名メーカーだしここでいいかと、多少高くてもそのPCを採用してしまうようです。

大手から選ぶことはサポート面でみれば間違っていないのです、実はそのサポートもAIチャットのみとなっていたりもするし、一概に大手=手厚いというわけではありませんが。

 

まとめ

そもそも文部科学省や採用者のお年寄り方に知識がない事もあって、まともに授業で使っていけないスペックのノートパソコンが採用され、生徒たちはストレスでパソコンが嫌いになり、企業がボロ儲けするだけの酷い状態になってしまっています。

確かに予算には限りがあるし、生徒全員にハイスペックマシンを与えることも現実的ではありませんが、半端どころか劣悪な性能のパソコンを与え、余計IT関連の人材を育たなくしてしまうのはいかがなものかと思います。

コンピューター室を増やして、そこでのIT関連授業を増やす形にした方が有意義に勉強できると思います。

 

ASUS X545FA-BQ075TS Office搭載モデル
Office搭載のASUS製ノートパソコン。家電量販店ではこのくらいの性能のものを選べば4年間は快適に使えると思います。
 

 

 

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